「キイジョウロウホトトギス」を手に入れたのは古く、箱根仙石原の会社の保養所に勤務しておられた「さがみ山野草会」伊東会長に頂いてからもう30年以上は過ぎたと思います。
保養所にお邪魔した時は山野草のよもやま話に夜の明けるまで過ごしたこともありました。
伊東さんは退職後も箱根に住み会長を務め、いまは春の山野草展でお会いするのが楽しみの一つになっています。
「ジョウロウホトトギス」とは「上臈」の意味で、透き通ったような美しい黄花を、殿上の貴婦人の美しさにたとえたと言われます。
「ジョウロウホトトギス」は紀伊半島中部や神奈川県丹沢山の渓流に沿った、水の滴るような岩肌に滝のように垂れ下がって自生します。
名称は丹沢山に分布する「サガミジョウロウホトトギス」、紀伊半島に分布する「キイジョウロウホトトギス」、静岡県天子岳の「スルガジョウロウホトトギス」があります。
「キイジョウロウホトトギス」
