十三の会8人の仲間で10月3日4日、奥美濃郡上八幡を訪ねました。小田原7時10分発の新幹線・東海道線・高山線・長良川鉄道と乗り継ぎ郡上八幡駅に11時07分に着く。ホテルの迎えのバスにお願いし、信号の一つもない街中を通って「郡上八幡城登り口」まで送っていただく。
下車すると先ず、後に土佐藩主となった山内一豊の妻千代の銅像があった。そばに、郡上市大河ドラマ誘致実行委員会の立て看板が立っていた。
『2006年NHK大河ドラマが司馬遼太郎原作「功名が辻」に決まりました。これは、戦国の武将・山内一豊公とその妻千代様の物語です。
千代様の出生地については、従来近江の国とする説があり、ドラマの原作もそのように設定されているが、郡上では昔から「千代様は、初代八幡城主・遠藤盛数の娘」とする郡上説が信じられてきました。・・・・』
一豊の妻・千代といえば内助の功として昔の教科書にもありました。その美談の一つに、馬揃えを目前にして一豊が困っているとき、千代は鏡台から黄金十両を出し駿馬を買わせ、この名馬のお陰で信長から「日ごろ貧しいのに見上げたもの」とほめられたといいます。
また、関が原の合戦の直前「笠の緒の密書」も一豊出世の糸口になりました。
今回の旅行は、山あいの静かな城下町で親切な人に出会ったこと、また来年の大河ドラマに関係ある地を歩いたことが特に印象に残りました。郡上八幡は国の重要無形民族文化財に指定されている「郡上おどり」が、8月の盂蘭盆会には4日間徹夜で踊ることも知った旅でした。
4日、帰りに寄った犬山城の天守閣から眺める木曽川に、シーズンを終わった屋形船が一艘霧雨に霞んで見えました。
郡上八幡城
