しかし暑いですねえ
ただ気温が高いだけじゃなくて
湿度を伴った暑さなので参ります
午前9時自転車に乗って丸亀駅へ

まずは関わっているとあるお祭りの協賛事業で
伊予西条にあるアサヒビールの工場見学に同行
駅前から貸し切りバスで伊予西条へ向かいます
MIMOCAでのアーティスト・トークに間に合う為には
12時頃ビール工場をでなくてはなりません
例年のスケジュールだと工場見学を終えて
試飲のビールを飲めるぐらいのつもりでしたが
今年は少しスケジュールがおしていて
製造ラインの見学途中でタイムアップ
試飲のビール(これがうまいのですよ)にはありつけず
後ろ髪をひかれながらJR伊予西条駅へ
夏の真昼の太陽にジリジリ焼かれて
古いホームに立っていると
ちょっとした小旅行気分
しおかぜ16号で丸亀へ引き返します
Kioskで缶ビールとちくわ買えばよかったな
約1時間で丸亀に到着
MIMOCAの「ピピロッティ・リスト:ゆうゆう」展へ

展示されている作品は
・Why Are You Going(wet)
video installation 2003
折りたたみ椅子のような台に設置された
小さな液晶モニターは
剥き出しの基盤に接続されています
・A Liberty Statue for London
audio video installation 2005/2008
これがポスターにもなっている
今回のメインとなる作品のようです
設置されているソファの上に横たわって
天井に投影されるビデオを見るようになっています
そして、ソファの縁から下を覗き込むと
下は鏡張りになっていて
そこに映った天井の映像が ガラス越しに!
見えるようになっています
・Grabstein fur RW
video installation 2004
墓石を模した箱の中心に小さな丸い
小窓がしつらえられていて
その中にビデオがうつしだされています
・Mutaflor
video installation 1996
床の上に投影されたビデオは
口から入って肛門からでるというイメージでしょうか
この作品はガラス越しに見るものとは違って
映像が直接床に投影されていて
その上を通り抜けることによって
・その上を通らざるを得ないように隔壁が設けられています
向こうが見通せるけど乗り越えるのはちょっと難しい
隔壁の高さにも意味がありそうですね
鑑賞者自身にその映像を投影することも出来る仕掛けになっています
身体の中を通り抜けて残る(身体の中に?身体の外に?)
ものは一体どのようなものでしょう
その間を行ったり来たりすることで
生と死、摂食と生殖、此岸と彼岸、来し方行く末
そんなことを考えてしまいました
・Pierre1 and Pierre2
video stills 2008
ビデオよりスチルを切り出したものです
ビデオですからシャープな映像ではありません
以上の5作品
設置の方法もユニークで
なかなか見応えがありますね
14時からのアーティスト・トークにも参加してきました
(不覚にも後半ちょっと居眠りしてしまいましたが・・・)
過去の作品についても多数紹介されていましたが
見えるけれども音が聞こえなかったり
触れることが出来なかったり
(ビデオですから当然ですよね)
そのコミュニケーションがインタラクティブに見えて
実はそうではないということを見せる
仕掛けのものが多いように思えました
肉体という不自由な檻にとらわれたココロの様子というのか
モニターというガラスの壁で仕切られた向こうに見えるものは
触れることの出来ない実体で
触れることの出来る投影された映像は影なのですね
アーティスト・トークでのリストさんはとても
自由奔放に振る舞っているようにも見えましたが
実際はとても不自由に、あるいはもっと自由になれるはずだと
感じているのかもしれないなと思いました
などと思いながら、スクリーンに映し出された映像を見ながら
すっかり居眠りしてしまったわけですが
会場の照明が灯って居眠りから覚めたとき
学芸員さんがこんな話をしていました
この夏もう少ししてから 高松から多度津あたりの
予讃線、土讃線を走る6000系と呼ばれる
JR車両のどこかにピピロッティ・リストさんの
作品が設置される予定です、お楽しみに

MIMOCAを出てビール工場組みの友人に電話をすると
既に帰り着いて今は焼酎やってるとのことで
早速自転車を飛ばして友人達に合流

そして、来年もとあるお祭りに深く関わることになりました

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