小さな田舎町の寂れる一方の旧市街地
そんな繁華街の片隅にその店はある
友人達と時々飲みに行くスナックが目と鼻の先にあるのだが
あまりに地味で目立たない店構えで
情報誌にもタウン誌にもインターネットの情報にも
ほとんど出てこないので
地元の友人でさえほとんど知らない隠れ家だ
RICOH GR DIGITAL
昔オヤジがこの界隈のオフィスで仕事をしていた頃
時々オヤジと飲むことがあった。
そんな時の待ち合わせは決まってこの店
オヤジの友人達も良く入り浸っていて
早い時間にのれんをくぐると
カウンターの隅っこで飲んでいるオヤジの友人と目があって
「おう!○○の息子か!ちょっとこっちこい!」
なんてこともよくあった
そんなオヤジの友人達も死んでしまったり
体を壊して夜の街ではすっかり見かけなくなったり
うちのオヤジも仕事を引退してからは
飲みに出ることがめっきり減ったようだ
カウンターだけの狭い店内
蛍光灯が照らすネタケースも冷蔵庫も食器棚も
なにもかもが古くて
その隅にはピンク電話
近所の飲み屋から出前の注文が入ると
ジリリリリンというベルが鳴る
RICOH Caplio GX + DW4
小さくてゆるい握りは
いかにもネタが新鮮でピカピカですよ
なんていう見栄えのする寿司ではないけれど
しっかり仕事はされていて
店構え同様ある意味不器用なんだろうな
と、いうかそういうことには頓着せずに
ゴーイング・マイ・ウエイな世界
いちいちそんなことを言ったりもしないし
このネタはどうのこうのと聞く客もいない
この店で飲むのは本当に気の許せる友人とだけなのだが
今日はワンコを撮るのにデジタル一眼レフが欲しい
と、言いだした友人と待ち合わせ
じゃあ、僕が相談にのってあげましょう、と言う訳
だけど本当は2人ともカメラの機能だとか性能だとか
画質がどうだとか、そんなことには殆ど興味がなくて
カメラの話は枕程度、
瓶ビールと燗酒とゆるい寿司をつまみながら
毎度のバカ話で盛り上がってしまった
見せびらかした GR DIGITAL には
「なんでこんなカメラがそんなに人気あるのかわからんよね」
とか言いながらもちょっと興味をひかれていた様子(笑)
新しいカメラを買ったとき
大抵ファーストショットには子供を撮るのだけれど
今回のGR DIGITALは殆どそういう用途を想定していない
被写体にも見る人にも媚びたりはしないのだ(笑)
と、いうわけでなんの写真的意思も美学も感じられない
ファーストショット(の1枚)はその店の暖簾
RICOH GR DIGITAL
検索しても引っ掛からないだろうなあ・・・
とは思いつつも
隠れ家なので一応店名はぼかしてある
GR DIGITAL 機能・性能・画質云々については
まだよくわかんないけど
お酒を美味しくするカメラであることだけは確認出来た(笑)
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11月8日
「トラックバック企画モノクロに参加」
写真はいずれもデフォルト設定でカラーで撮っているのですが
掲載時 Photoshop Elements で「カラーを削除」しています
2枚目Caplioでの写真はトーン調整 「シャドウを明るく」25%くらいかな?
3枚目は暖簾の店名を消しています
ちょっとだけ前の記事ですけどいいですかね?
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お酒とカメラということで
イカスモンさんの
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