おなじみ「万年筆と本の万本堂」さんで、ちょっと話題になっていた話題があります。
ドイツ語で「万年筆」はなんというのか−−。(
記事はこちら)
「そりゃ、フルハルターでしょ」
とおっしゃるあなた。そうやら、それは万年筆ファンゆえのお言葉のようですよ。
初学者向けの『独和辞典』をいくつか引いてみました。書店で簡単に手に入る(たぶん)メジャーどころの『学習独和辞典』です。
(綴り、かなり強引な読み方、意味の順です)
Füllfederhalter フュるフェーダ(ー)ハるター 万年筆
Füller フューらー 口語 万年筆 *)
Füllfeder フュるフェーダー =Füllfederhalter 万年筆
Füllhalter フュるハるター ■記載なし■
Halter ハるター 3)万年筆
--------
オマケ
Feder フェーダー 1)羽毛、2)ペン
このクラスの独和辞典には、Füllhalter の形は見かけないようです。もっと収録語数の多い独和辞典には、Füllhalter の形が掲載されているのを確認済みですが、こちらはいま手許にないので、残念ながら詳細は不明。
正式名称 Füllfederhalter のどの部分を省略するかの問題?
ドイツ語版のウィキペディアでは、これが見出し語になっていますしね。
のこりの語は、おなじマクドナルドのことを、関東では「マック」、関西では「マクド」と言ったりするようなものかもしれません。あくまで想像ですけど(^^;
もっとも、Pelikanの公式サイトでも Füllhalter の表記が採用されていますし、DE ATRAMENTIS のメニューのところにも、ずばり Tinten für Füllhalter とありますから、Füllhalterの使用頻度も捨てたものではないのかもしれません...って、いうか、こっちの方が一般的だってことなんじゃ...(−−;
ってことで、ググってみました \(^^)/
結果はご覧のとおり。**)
Füllhalter:362,000件
Füllfeder:27,100件
Füllfederhalter:253,000件
おや、まあ、断トツですね(^^;
いずれにせよ、私の手持ちの『独和辞典』は最新のものではないので、最近版にはちゃーんと掲載されているのかもしれません。
とすると、時代性かしら?
おなじもののことを、昔は「ズボン」、今は「パンツ」って呼んでいるようなこと?(ひと昔前は、人前で「パンツ」「パンツ」と言っていると失笑を買ったものです。「下着」を想像する方が圧倒的だったから)
いずれにしても、
「どれもまちがいじゃないけど、今のドイツでは
Füllhalter が、一番メジャーな呼び方です♪
って、ところでしょうか。20年後にはもっとちがう名前になっているかも!そう思うととっても楽しみ(^^)
その頃も、万年筆が現役ばりばりの筆記具でありますように(^^)/〜
*)「フューラー」と言えば「総統」でしょ!と思っているそこの
あなた! そちらの綴りは Führer ですから、どうか誤解
なさいませぬやうに。
**)上の3語以外は「万年筆」ではない意味で用いる頻度も多い
ようなので、結果には入れませんでした。
興味のある方はググってみてくださいな(^^)

2