名言、珍言。
「人知れぬ わが通ひ路の 関守は 宵々ごとに うちも寝ななむ」
(古今和歌集 一三 六三二 在原業平)
人に知られることなく私が通う道の番人は、毎晩毎晩少しでも眠っていて欲しいものだ。
勝手な解釈
生きるも、晩年は、生かされている、少し少しと、あの世に行く道、知る。
明日は、消えるか、知る。
この世から、消えることは、突然あるものだ。
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名言、珍言。
「ちはやぶる神代もきかず竜田川からくれなゐに水くくるとは
(ちはやぶる かみよもきかず たつたがは からくれなゐに みづくくるとは)」
在原業平
神の時代にも聞いたことがない。竜田川の水を(紅葉葉が)あざやかな紅色にくくり染めにするとは。
勝手な解釈
今、見ているものが、永遠に消えていくものだ。
鮮やかの姿も、一時に過ぎたことは、自分で、見ているものしかない。
見ているだけで、いい。

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