東京新聞のコラムは、面白い。
「あまりなじみはないが、ルーマニア語にはおもしろい表現がたくさんあるそうだ。例えば、日本語に直訳すると「誰かを、その人のスイカから引っ張り出す」という言い方。これで、その人を「怒らせて、狂ったようにさせる」という意味になるそうな。『誰も知らない世界のことわざ』(創元社)の中に見つけた
▼びっくりすることを「顔が落っこちる」。
テレビが映らないことは「テレビにノミがいる」。いずれもなんとなく理解できるが、次のはなぜそんな意味になるのかと考え込んでしまう。「ドーナツを売っている」
▼ルーマニアのお人がこう口にした時は、身構えた方がいい。「ウソをついている」という意味だという
▼いやでも、大量のドーナツを思い浮かべてしまうではないか。「森友学園」の理事長だった籠池泰典氏との関係をめぐる稲田朋美防衛相の国会答弁である
▼籠池氏の顧問弁護士だったこともなければ、法律相談を受けたこともない。そうおっしゃっていたはずが、「森友学園」が起こした民事訴訟の第一回口頭弁論に弁護士として出廷したことを示す記録が残っていた。動かぬ証拠を前にしてなんと弁解するかと思えば、虚偽ではなく「全く記憶がなかった」そうである
▼国民は納得できまい。稲田さんの説明には、どうも大きな穴があいているようだ。なるほど。だからドーナツを売るというのか。」
ドーナツを売っている。か。
意味が、深いか、浅いか、ドーナツは、旨いのに、まずく見える。
言葉の引用、隠語は、何か、奥があるかもしれない。
ドーナツの販売している店は、災難だろう。
美味いのに、いろいろ、言葉で、よくないように、消費も変わる。

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