自適随筆

私の思考だけで書いた文集

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2017/8/8

「狸の罠」　　生活

　　　　　狸の罠
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２９・８・８

今日昼前に、畑を見に行くと、今日で三度目の狸の食害が発生している。

今日は、タイガーメロン５個と、西瓜２個が狸に食われており、７月２９日に仕掛けた罠は、仕掛けが弾いて閉まっているが、狸は掛かっていないので罠を調べて見ると、挟みの間に小石が挟まっており、其れで狸の足・指が抜けてしまった事が判った。
どうやら、罠の上に被せた土の中に、小石が混ざっており、其れが偶然のタイミングで、罠の間に挟まって狸が掛からなかったモノらしい。

其の奇跡的な出来事で、私は、今回の事には神様が介入しており、私に、動物と人間の関係を能く考えろとの理・ことが、示されて来ているのではないかと考えた。

其れは、狸に食べられたタイガーメロンは、私が苗を植えた物ではなく、昨年の種子が自生して来て出来た物であり、私が育てた物ではない事や、西瓜は私が苗を植えて育てた物ではあるが、一番生りは７個既に収穫が済んで、今実が生っている物は、三本の苗の蔓に２０個程着いている物であり、考えてみれば余分の様な物である。
其の事を考えると、其のタイガーメロンと西瓜は、狸用の物であると考えれば、腹も立たないし、野生の動物にも愛情を感じて来ると謂うか、親近感が湧いて来る。

其れに、狸や猪などの生態を考えると、彼等が存在して植物の実を食べなければ、植物の種子が拡散される事が無く成るので、自然の植物体系が、維持される事が無く成るのである。

其れ等の事を考えると、有る程度の農産物の被害は黙認して、動物の保護を考えなければ成らないと言うか、共生を考えなければ成らないと謂う理・ことに成るだろう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成２９年８月８日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　礒邉自適

投稿者: 礒邉自適

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