2004/7/9
本来の天皇家の役割
16・7・9
日本の「天皇家」の存在は、外国の「王家」と違って、祭祈を司るのが本来の役割だから、雅子妃の様に、外交に意識を向けることは、天皇家の本来の役割からは外れている。
天皇家が一番大事とするべき事は、皇御祖(すめみおや)の霊をお祭りする事である。
天皇家が神とするものは、台所の神、食べ物の神である「御饌殿・みけどの」の神であり、その神を祭祈するのが本来の目的である。
天皇とは、「天照皇大神・あまてらすすめおおかみ」佛教での「ブツダ」として、国民を代表し、森羅万象と自分の意識を同調させ、国の平和と安定を願う事に、徹しなければならないのだ。
それ以外の件は、余計な事であり、精神を余計な事に使つては、本来の役割を果たす事が出来ない。
何故、台所(御饌殿)が神なのか、其れは人間の肉体は、神霊の受け皿であり、心身を清めてこそ、其の役割を果たす事が、可能と成るからである。
心身を清く保つ為の、一番重要な件は食べ物である。
食べた物が血に成り、血が細胞にも脳味噌にも成る。
脳味噌がイメージすることが、言葉(意識)と成り、言葉が神霊とのコミュニケーションや、国民との繋がりをつくり出す。
食べ物が悪く成れば、血は濁り、意識は乱れる。
だから、外宮の「豊受神・とようけのかみ」も、熊野神社の「櫛御氣神」や「ケツミの神」も、皆食べ物の神である。
朝饌・夕饌の食べ物の世界こそ、天皇家が一番重きを置かなければ成らないことなのである。
その事を置き去りにしては、天皇家の存在には意味が無く成る。
毎日を、「皇御祖・すめみおや」と供に共食・直合してこそ、天皇家の存在に意味が有り、世界に誇れる伝統ある家柄とされるのだ。
天皇陛下を初め、皇室の面々は、日本伝統の原点に立ち返るべきである。
平成16年7月9日
神道研究家 礒邉自適
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