2001/10/20
長生き
13・10・20
「長生き」とは、長い寿命の事だが、漢字だと長寿と言う事になる。
日本語の「ながいき」は、長く呼吸をしている意味だろう。
気短な事は「短気」と言い、ゆっくり待つ事を「気長に待つ」と言う。
長生きをする人は、気長な人であり、短気でいつもイライラしている人は、ストレスが溜まって長生き出来ない。
短気な人とは、どちらかと言うと、無駄が多く、エネルギーを有効に使えない人の意味になるだろう。俗に言う「短気は損気」である。
悟った人と言うのは、呼吸は緩やかで、他人や自然に対しても優しく接する。だから、レベルの高い宗教では、何かの行為をするのではなく、静かに瞑想などをして呼吸を整え、心臓の動きも緩やかにするのだ。
そうすると、精神が落ち着き、思考も深まり、知恵も豊に成って来る。
問題が発生し、相談事が出来た時、短気な人の処よりは、緩やかな人の方に出掛けるのは、理に適っている事になる。
聞いた話だと、大きな象と、小さな鼠は、一生の内に心臓が鼓動する回数は同じ程度だそうである。
鼠の方が、何倍も早く心臓が鼓動するので、寿命が短いそうだ。
それからすると、人間も穏やかに生きて、長い息を続け、心臓の動きもゆっくりと鼓動する様に、努力した方が良いだろう。
インドの釈迦や、中国の老子も、その様な「息の仕方(いきかた)」をした人ではないだろうか。
私の体験では、悟りとは、宇宙意識に接触する事だと考えられる。
其れには、地球の電離層を意識の波動・周波数が抜け出て、他の星々とチャンネルが合わなければならない。
長波や、短波は、電離層で跳ね返ってくるが、超短波は電離層を抜けて、宇宙に飛び出す。
だから、宇宙意識とチャンネルして悟るには、極短波のマイクロ波を出せる状態に、自分を持ち込まなければならない。
其れには、イライラして落ち着かない状態では、不可能である。
其れに、太陽光線が当っている昼間は、電波が電離層を抜け難いので、夜間の方が電離層を抜け易いのである。
だから、弘法大師空海が、室戸岬で金星と通じたのも、夜明け前の出来事である。
此の、三次元の物事の現象に執われて、波動がイライラ、チリチリしていては、とても電離層から抜け出る事は出来ないのだ。
此の地上の、一切の現象から解放されて、身も心も自由になり、緩やかにして、呼吸を整え、長い息をしながら、意識が宇宙へ向けて、放たれて行かなければならないのだ。
瞑想とは、あらゆる物事から自由に成り、解放される事である。
其れを、仏教では「ニルヴァーナ・解脱」と言う。
解脱とは、あらゆる柵・シガラミから抜け出て、自由になる・ほどけるの意味である。
地球の物質は、全て磯気を持っている。
磯気は、強く、大きく成ると、重力の働きとなる。
其の、物質の磯気の振動周波数に縛られている間は、宇宙へ旅立つ事が出来ないのだ。
だから、仏教でも執着を捨てると言い、イエス-キリストも「神と 財とに 一度に両方仕える事は 出来ない。」と、謂っている。
地球での、一切の管理から放れ、管理する事からも、管理される事からも、自由に成った時、心は緩やかに成り、呼吸は楽に成って長く成る。
そして、意識は解放され、振動は緩やかになり、極微細な波動と成って、無限の宇宙へと飛び出して行くのである。
其処には、時間も空間の壁も無く、自由な自我、ホトケ、仏陀と成れるのだ。其れが佛・ブッダの意味であり、「死んだら佛様に成る」と言うのは間違いである。
この現象世界で、生存している間に悟ってこそ「佛(ぶつ)、ほとけた者」なのである。
死んだら、只の霊であり、悪くすれば、執着心のまま幽霊に成りかねない。
悟って、霊界に帰る事を「大往生」と言うのである。
この世で長生きする事は、あの世でも成功する事なのである。
現在の、テレビ番組のニュースとは掛け離れた処に、長生きの秘訣は有るのだ。だからこそ、仙人や聖人は、テレビや新聞の無い場所に住んでいるのだ。
聖人は、世俗から離れていても、人間社会の事はお見通しである。
何故ならば、宇宙意識で観ていれば、簡単な事だからである。
その理を、物語にしたのが「孫悟空」の物語中に出てくる観音様の存在である。
現代では、インドまで経本を探しに行かなくても、図書館に行けば、経本は無料で借りる事が出来る。
長生きしようと思えば、簡単な時代と言えよう。
アメリカと、イスラムの戦いに一喜一憂している様では、この話は無駄話であるけれども、気付いて見れば、簡単な理・ことである。
平成13年10月20日
礒邉自適
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