先週の木曜日、夕方から
XOOPS(って、なんだなんだ!?)を使っての
サイト作成について検討するという会議があったんだけど
(結局わけわからず少々居眠りしてしまったと言うことは置いといて)
会議の前に少々時間があいたので
久し振りに1人で映画を見てきた。
見た映画は 「釣りバカ日誌17」
いまや唯一残ったプログラム・ピクチャーだ。
上映されていたソレイユは
バブルの頃は随分オシャレな映画館だったのに
今は4Fの映画館と1Fの喫茶店以外は空きテナント
隣にあった東映もいつの間にか無くなっているし
かつての松竹はライブハウスになっていた。
そういえば福岡町にマイカルシネマズが出来たんだったけ
ブルーズ・ブラザーズをみた玉藻劇場も
とうの昔に無くなってしまっているし・・・
それでも日本人として、そんな中でも残っている
プログラム・ピクチャーを見らずにおりゃりょうか!
こういうのには
日本文化の特徴である様式美が大切だと思うけど
少々その点で、あるいはその他諸々
文句付けたいところもあったけど
それでもいま他にこういうのはないんだよね。
僕は釣りもしないし、
映画の舞台とも直接には関係しないんだけど
それでもこれを見らずにおりゃりょうか!
これ、だって過去の作品じゃなくて
いま作られてる映画なんだよ!
え〜、冷静に
石田ゆり子は美しかった。
女優さんを美しく撮る松竹大船調は健在だね。
あれで、もう少し演技がうまければ・・・
中本賢の渥美清を思い出させる演技が
あ〜、と思いながらも
手を叩いて笑わずにはいられなかった。
もう渥美清はいないんだもんね。
祭りの夜、カメラがクレーンで
ぐい〜んと動くところはちょっと
えぐくて尻がもぞもぞした
仕方ないけど輪島塗の説明くどい
前半ではまちゃんが黒鯛(だったっけ)を釣り上げるシーン
俯瞰のアップは笑うところなんだろうけど笑えなかった
勝手なこと言ってゴメン!
でもね、今の釣りバカは確信犯なのだ。
これは、小津安二郎に遡る、松竹大船調という伝統芸能、
他にプログラムピクチャーが残っていないために
釣りバカという姿を借りた別の映画なのかな
という気もしてくる。
その完成度はどうあれ、それが今の時代を背景に
今作られていることで僕たちも少し救われるのかなと
思ったりもするのです。
この映画を見ると
夏の日差しに照りつけられた
ちょっと寂れた小さな駅に降り立ったような
そんな気分になるのだなあ。


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