今回の能登・金沢旅行には大きな目的が2つありました
1つは七尾で「はた坊」のおうどんを食べること

そしてもう一つが金沢21世紀美術館で
ロン・ミュエックの 作品をみること

と、いうことで翌15日は21世紀美術館を中心にして過ごしました
昼前に美術館に入ったのですが
チケットを買う人の行列が総合案内前に溢れていてビックリ

さすが年間150万人が訪れる美術館です
昼間はとても混雑していて
あまり落ち着いて作品を見ることが出来なかったのですが
閉館間際のほとんど人のいない環境で見る作品は
ちょっと衝撃的でした

リアルな人物の彫刻といえば以前MIMOCAで
ドゥエイン・ハンソンの作品をみたことがありますが
等身大のあれは通常の空間の中に非日常の空間への
窓をあけるという感じがしたものですが
ロン・ミュエックの作品は空間そのものを歪めてしまうというのか
自由自在なスケールで大きく、あるいは小さくつくられた人体は
目の前の現実の空間のパースペクティブを狂わせるというのか
自分の立っている場所がフワフワとユラユラと
揺らぐようなそんな感じがしますね
面白かったです

そして同時開催のサイトウ・マコト展も
なかなか良かったです
レアンドロのプールを通して見たような人物画は
映画の一場面のような、舞台の一場面のような感じで
画面の中の人は見られることを意識して
その場にいるような感じがしました
画面の中の人は我々に見られていることを意識して
ある場面を演じているように思えますが
画面がハッキリしていないので
それを見ている我々は画面の中の人に対して
どう対応すればいいのかがわからず
我々がその演劇を見ている側の筈なのに
画面の中からじっとこちらが観察されているというのか
あまりにも無防備な感じがするというのか
ある種の不安感をかきたてられます

そして閉館間際にようやく
常設されているピピロッティ・リストの作品を
見つけることができたのも嬉しかったです
娘の撮影によるぼんやりと愚息

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