RICOH GR DIGITAL2
写真家の北島敬三氏が今年の写真展で発表したのは
16年前に撮影したソビエト連邦の写真だったそうだ
撮影した当時に発表したのでは、ソ連崩壊という
歴史的事件とともに写真が消費されてしまうと思ったからだとか
北島氏は写真は「遅い」メディアだと表現しているそうだ
遅いということは抵抗力があるということだとも
さらに北島氏は「昔の写真」なんてないんじゃないかとも思う
と語っている
撮った時代が古くても、それを見る今に何を思うか
という体験でしかなく
1枚のペラペラの写真があるからこそ
そこから想起や言葉が可能になるのだと
<続く>

0