MIMOCAの今回の企画展は「時間の形」と題されたもの
MIMOCAが独自にテーマを設定して
テーマに沿った作品を集めてくることで
企画展を構成しています

RICOH GR DIGITAL2
全国を巡回する企画に乗っかった巡回展や
特定のアーティストにスポットライトをあてたものより
学芸員さんの企画・構成力が問われるものだと思います
MIMOCAでのこの手の企画展で最近のものでは
「風景遊歩」が大変興味深く、充実した内容だったな
と記憶していますが
前回の「奏でる身体」は集められた作品が
大変面白かったものの
「身体感覚」の希薄さというのか
身体を頭で考えてしまった構成というのか
感覚より概念が勝ってしまっているように感じられて
残念に思えたのでした
今回の企画展も
興味深い作品、取り組みはあるものの
全体の構成としては
「時間」の不思議さを浮き彫りにするところにまでは
至っていないという感じがして
「時間」というテーマについて
非常に興味があり、期待が大きかっただけに
残念に思う部分もありました
これも時間、あれも時間、それも時間・・・
まあ、確かにそうかもしれませんが
全体として見た時に
キュレイターさんが「時間」をどう捉えているのか
焦点が合いきらないもどかしさがあるのです
また、そこに示された時間の形も
非常に興味深いテーマである「時間」そのものを
見つめたようなものではないようにも感じられました
展示スペースの関係もあるし
そんなに沢山の作品を並べるわけにはいかないでしょうから
こういう企画の時は
まず、担当キュレイターさんがテーマについて
どう捉えるかと言うベクトルを
もっと自信をもってはっきり明確に
打ち出して行く必要があると思うのです
あるいは様々なタイプの「時間」を示すにしても
もっとはっきりテーマをもって
様々なタイプの時間をもっとはっきり対比させる構成にするとか・・・

RICOH GR DIGITAL2
一方、今回の企画展では
MIMOCAのある「丸亀」にフォーカスを合わせ
出展作家が3ヶ月間丸亀に滞在して
丸亀に関する作品を制作するとともに
地元の小中学生対象のエデュケーションプログラムを行う
という素晴らしい取り組みもなされています
さて、今回の企画展
丸亀に関連した秋山さやかの作品も面白かったのですが
ウン十年前の生きていた木の時間を掘り出した
ジュゼッペ・ペノーネの
「12mの木」という作品には圧倒されました
これは、必見です
ただ、この作品もできれば背の低い子供達でも
作品の成り立ちを表した部分をよく見ることが出来るよう
踏み台のようなものが設置されているといいのにな、
なんて思いました
あ、そうそう修理に出していたGR DIGITAL2は
1週間かからずに無事修理完了して帰ってきました 快調です
こういう素早い対応があるとうちのような田舎でも
安心してデジタルカメラを使えますね(^_^)

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