「第7回 北大人文学カフェ 「そうだ、聖地へ行こう――巡礼にみるイスラーム・シーア派」」
地域研究
★私が気に入っているイランに関する講演だったので行ってみた。
★イスラームでは来世を信仰しており、巡礼を含む五行の目的は天国に行くことにあるという。しかし、実際の巡礼の動機は日本の人びとがお寺や神社を参拝するのとあまり違いのない動機であり、巡礼の際には世俗的なことも同時に行われるということが解説された。
このあたりは何度かイスラーム世界を旅していれば「そうだよね」って感じだった。
★興味を引かれたのは
イマーム・レザー廟財団。イラン随一の多角経営大企業で、イラン政府の財政規模と同じくらいの経済力があるという。守川先生は「宗教は儲かる」と言っていたが、イスラームと経済活動の関係や政治との関係はやはり興味がある分野だ。
確かに、私が行ったときにもイマーム・レザー廟ではビデオを見せてくれたり、パンフレットをもらったりした。しかし、守川先生は行くことを勧めていたが、私は廟建築の中までは入れてもらえなかった。潜り込む方法はないのかね?
あと、他の宗教の人は踏み入れさせないという考え方の排他性と興味本位で見てみたいという観光客の関係というのも、イスラーム世界を旅する時にはよく考えるテーマだったな。
★あと、質疑応答の際に興味深かったのは、
スンナ派とシーア派の対立は、イラク戦争以後に激化したものだという指摘。これは重要だ。また、サウジアラビアのワッハーブ派の原理主義的な考え方が広まっているという指摘も。
原理主義的な思考が力を持ってしまうのは、アメリカなどでもみられる現代社会の普遍的現象であり、その原因の解明と解決方法に関心がある。この問題に関しては、マイケル・サンデルの議論もヒントになると考えるが、世界の客観的な情勢との関連からも読み解いていきたい。

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