カバ面の中川秀直が言っていた「埋蔵金」とは朝日の記事によると、「財政投融資を管理する
財政融資資金と、外貨準備を計上する
外国為替資金の
両特別会計の積立金の一部」だそうだ。やっぱりな、って感じだ。
しかし、積立金ってのはストックだろ?借金は毎年増えてるんだが?それに積立金ってのは、本体だけでは赤字になったりする可能性があるから念のため積み立ててるんだろ?それを別の目的に使っていいのか?そういう原則論で全く納得がいく説明がないんじゃないだろうか。だから「埋蔵金」なんていう、何となくわかったようなわからないような言葉でごまかそうとしてるんだろう、という気がする。
で、今のところどういう流れになっているかというと、次のような感じらしい。
5日に「埋蔵金が40〜50兆円ある」という旨の発言があったかと思えば、翌日である6日には政府・与党が
「来年度予算で約10兆円を国債の返済にあてる方向」で調整に入ったという。財政融資資金特別会計の積立金、約20兆円のうち10兆円を取り崩すつもりらしい。なお、読売によると2年前に「小泉内閣が編成した06年度予算でも、同じ目的で準備金から12兆円を取り崩した」という。
ここで一つ言えるのは、こんなに決定が早いってことは、
既定路線だったってことだ。
実際、朝日によると「政府は昨年、行政のスリム化のため、
財融特会の資産を15年度末までに130兆円超減らす目標を決定。今回の措置もこの方針にそった内容」と報じている。今回のような
積立金だけでなく、特別会計の本体も取り崩すことも(政府・与党内では)既定路線ってワケだ。
こうしたやり方は――郵政民営化と同じく――
政府の財政運営の安定性を明らかに低くするものだ。大体、
年金の積立金でかなりの損害が出たという記事を朝日新聞(以下に引用)で見たが、
サブプライム問題や原油・穀物の高騰などに見られるように世界的に金融が不安定化し、世界経済の雲行きが怪しくなっている中で、財政を不安定化させることは、日本に住む人々の生活の安定にとって非常にリスクが大きいと思われる。
(財政融資資金特別会計は、中小企業、教育、社会福祉などに長期低利での融資のための資金である。逆に言えば、この特別会計が破綻すれば、これらの分野に影響が及ぶということだ。)
年金積立金の運用損、1兆6千億円 5四半期ぶり赤字
2007年12月05日20時12分
公的年金の積立金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人は5日、今年7〜9月の四半期の運用損は1兆6328億円で、5四半期ぶりに赤字に陥ったと発表した。米国の低所得者向け(サブプライム)住宅ローン問題の影響で国内外の株式市場が大きく下落し、債券の利回りも低下したため。
利回りはマイナス1.8%で、収益率は積立金の本格的な市場運用を始めた01年度以降5番目の低さだった。株式、債券ともに、運用成績は同時期の市場の標準的な利回りとほぼ同水準だった。4〜6月分と合わせた上半期の運用益は7424億円で、収益率は0.85%だった。
同法人は「年金積立金の運用状況は長期的に判断することが必要だ」としている。
私としては
国民新党の反応に注目したい。この問題は、野党側に頑張ってもらわないといけないとは思うが、この問題に対して民主党がどう反応するかには、あまり期待できないからだ。だから、それ以外の野党に民主党を引っ張ってもらう必要があると思っている。
野党のうち
国民新党は、ナショナルなレベルでのセーフティネットを重んじる経済政策に特徴があると思っているので、恐らく特会の切り崩しには難色を示してくれるのではないか、と期待するわけだ。
ちなみに、最後に念のため書いておくが――カバ面の中川も「(当面は)ここを活用して、(恒久的な財源は)与野党協議をしっかりやればよい」と言っているように――
特別会計の取り崩しは、基本的には所詮その場しのぎ(増税の先延ばし)であって、増税が回避されるような性質のものではない。
なお、埋蔵金伝説に関する新聞関連記事は、
こちらに記録しておく。
【関連記事】
◆
霞ヶ関埋蔵金伝説?

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