5月11日の赤旗になかなか面白い記事を見つけた。
(記事の全文はこちら)
共産党の志位委員長に、朝日新聞の坪井ゆづる論説委員がインタビューしている形式の対談なんだけど、いくつか興味深い指摘があったので、それについて一言コメントしてみる。
まず、
「美しい国」の出所が「あの」「日本会議」だったという指摘。
「美しい国」というスローガンはどこからきたのかを調べてみましたら、改憲・右翼団体「日本会議」が一九九七年に設立された折のスローガンなんですね。「美しい日本を再建」することを目指すとあります。「再建」となれば、「美しい国」がかつてあったことになる。安倍首相のいう「戦後レジーム(体制)からの脱却」とは、戦前・戦中の体制に回帰していくことで、これがよくみえてきました。
これで
この言葉を言い出したヤツ(安倍晋三)の念頭にはどんな観念があるのか、より明確にイメージできる気がした。だって、
日本会議がやろうとしていることを思い浮かべればいいんだからね。
余談になるが、右寄りの人たちは、左寄りの人が改憲を「戦前回帰」と結びつけることを笑うことがあるが、それに対しては、実は「言いだしっぺ」はまさに「戦前回帰」を志向しているということは指摘できる。つまり、そういう右寄りの人の方こそ事柄をよくわかってない、というか、言いだしっぺの意図を把握してないってことだ。まぁ、私も「戦前回帰」という言葉は語弊があるので使わないので、私には当てはまらない指摘ではあるが。むしろ、私の場合は、「帝国主義」が、ブレトンウッズ体制と冷戦構造の複合体による凍結から解き放たれたという方が近いと思っている。そして、前に帝国主義が世界を覆っていた時代は、日本の場合は、ちょうど大日本帝国憲法の時代と重なったりするわけだ。
話をクルリンパと戻すと、今後、この日本会議的な「怪しさ」を分かりやすく表現できれば、
「美しい国」という意味不明な言葉の「怪しさ」を、普段はそれほど政治に関心がない人たちにアピールするのに使えるんじゃないかという気がする。
言いだしっぺの人たち(日本会議≒安倍晋三!)が思い描く「美しい国」は、男女平等も否定するような、世間一般の感覚とはかけ離れたものなんだということを、政治にあまり関心がない人たちに伝えてみてはどうだろう。
例えば、このインタビューで言えば、
次のような話題をうまく伝えられれば、政治にそれほど関心がない人の多くは違和感を持つのではないかと思う。
たとえば「日本会議」が目のかたきにするのは、男女共同参画基本法です。「日本会議」がさかんにやりはじめているのは、男女共同参画基本法を廃止しようということです。そのもとで、民法の再婚禁止規定の見直し問題でも、これは両性の平等の見地からみたら当然の法改正論議なのに、安倍内閣は抑えてしまう。
その意味で、このインタビューでの次の意見に同意する。
「美しい国」とは、こういう「恐ろしい国」だということを、広く国民に知っていただくならば、必ず国民はノーの声をあげると思う。
この発言は、改憲(特に九条改憲)についてのコメントだけど、それ以外の、もっと日常的な生活に関わることでも、当てはまるように思う。
次は「戦後レジーム」について一言。
聞き手の側の質問(?)は、なかなかうまいことを言っている。
――「戦後体制」といえば、米軍基地が沖縄にあれだけあるのも戦後体制ですがね。
志位 そうですね。でも、首相はそちらの方は問題にしないわけですね。
基地をどうするか、アメリカとの関係をどうするかというのは大問題であり、簡単に決着がつく問題ではないだろう。しかし、ここからも
「戦後レジーム」という、これまた
意味不明の言葉の本質がよくわかる。一言で言うと、
ご都合主義なんだよね。
「政治の直接的な決定権を持っている権力者にとって都合のいいようにする」というのが、「
戦後レジームからの脱却」という言葉が指していること。その言葉が指し示す
具体的な内容は、「権力の頂点にいる」人の趣味で決まる。そういうこと。
そんなわけで、安倍の言ってることに反論するときに、自分でもこの言葉を使ってしまうと、逆にこちらの考えが曇らされるので要注意なのだ。
そんなわけで、あほ晋三の罠に引っかからないためにも、私としては、現在、
「無意味な安倍語録」を作成してる今日この頃なのだ。
(語録といっても、安倍はボキャブラリーは貧しくて、あまりリストが大きくならなかったりして…。)

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