「政治の私物化は当然なのか?――衛藤晟一の復党問題」
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少し前の記事だが、なかなかポイントを突いているところがあると思ったので記録しておく。
私が着目するのは、まず安倍晋三のコメントである。「衛藤氏は基本的に私と同じ考え方を持った人だ」と言い、今後の手続きについて、
いつものセリフ「最終的には私が判断する」と言っている。この安倍晋三の決まり文句は、「権力の頂点にいる」と自惚れる男に相応しいものではある。
そんなに「同じ考え方」の人間同士で徒党を組みたければ、「自民党をぶっ壊す」とでも言って、自分の考えに賛同する人間だけで新しく政党を作れよ、と言ってやりたいところである。そんなこともせずに世襲の票田や金脈を使いながら、既成政党それも万年与党とでも言えるような政党組織の中で、ぬくぬくとしているとはまったく恐れ入る。
こうやって安倍が
自分の友人を公然と優遇するようなやり方を見、それがまかり通ってしまっているのを見ると、次のような感覚にとらわれる。
安倍や小泉の内閣を見ていると、政治や行政といった公的なものを私物化しているだけではなく、そうやって私物化していることを当然だとでも思っているような、そんな感覚があるように感じる。
もう少し正確に言うと、私物化の傾向は小泉の時代にもあったが、後段のような
政治を私物化することを当然だと思っている感覚は安倍政権になって急速に強まっているように感じられる。
郵政落選の衛藤氏、首相意向で復党 参院比例で公認へ
2007年02月24日00時54分
安倍首相は23日、郵政民営化法案に反対して05年衆院選(大分1区)で落選、自民党を離党した衛藤晟一(せいいち)・前衆院議員を復党させる意向を固めた。自民党は近く党紀委員会を開き、手続きに入る。復党を認めた上で、同党は衛藤氏を今年夏の参院選比例区の立候補予定者として公認する方針だ。党執行部は認めない方針だったが、首相の強い意向で転換した。党内では内閣や党支持率のいっそうの低下を懸念する声が出ている。
自民党は昨年12月、堀内光雄元総務会長ら、05年衆院選で無所属で当選した郵政反対組11人の復党を認めた。だが、内閣支持率の下落を招いたことなどから、中川秀直幹事長ら執行部は、落選組の復党は原則として参院選後に先送りする方針を固めていた。
首相は23日夕、首相官邸で記者団に「衛藤氏は基本的に私と同じ考え方を持った人だ」とした上で、「国づくりを一緒にしていきたいという人に(党に)加わってもらうのは当然だと思う」と語った。今後の手続きについて「党紀委員会で議論することになる。最終的には私が判断する」と語った。
首相は、もともと旧三塚派の同僚で憲法観や国家観が近い衛藤氏の復党を認める方向で再検討するよう、執行部に再三求めていた。公明党との選挙協力などを理由に中川氏らは難色を示していたが、最終的に首相の意向を受け入れた。中川氏は同日、笹川尭・党紀委員長を呼び、党紀委員会開催の準備を指示した。
衛藤氏の復党で、首相や自民党への批判が再燃することは必至だ。参院選への影響を懸念し、現職復党の時点で落選組も一括して認めるよう主張していた参院自民党側からは「あのとき一気に復党させておけばよかった」と不満が出ている。
連立を組む公明党は、衛藤氏の参院選比例区での擁立に反発している。衛藤氏が地元大分を中心に比例区の選挙活動を展開すれば、大分選挙区での自民党支持者の比例票を奪われかねないとの懸念があるからだ。
衛藤氏は同日夕、事務所を通じ「安倍総理の温かい気持ちに大変感謝しております。総理のもとで真剣に努力していきたい」とのコメントを発表した。