次の日から神明中学校バレーボール部は全国大会予選に向けての特訓を開始した。
「レギュラーチーム、コートに入れ。」
コーチの刈谷がボールを片手に指示する。
「はい。」
先輩達の後に続いて真架もコートに入る。
38人いる1年生の中でレギュラーに選ばれたのは真架だけだった。
───────頑張らないと
真架は自分に言い聞かせた。
せっかくのチャンスなんだから、逃すわけにはいかない。
いま、雑用をこなしてくれている友達の為にも。
「じゃ、いくぞ!!!」
刈谷は掛け声と共に柳生先輩にボールを投げた。
「チャンス!」
「トス!」
「カバー!」
1つのボールを6人で追いかける。
この小さな球体に、みんなの思いが詰まってる。
「きゃっ!!!」
原田先輩のトスが乱れる。
「カバー!!!!!!!」
コートの外でボール拾いをしている凛が叫ぶ。
──────真架があげる
絶対に落としたりはしない。

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