2008/6/15

ブレなかった視線 〜ナンシー関 大ハンコ展〜  ぬるめに本の話

ナンシー関が、39歳で急逝してもう6年になる、ワケですが。
あのニュースのときは大ショックだったなぁ・・・。2年後にきた中島らものおっちゃんの死と同じ、いやもしかしたらそれ以上のショックだったんだよなぁ。
で、ナンシーは、今年七回忌。
この「七回忌」にちなんだ意味もあって、このほど渋谷パルコで開催された、
「ナンシー関 大ハンコ展」に、出かけてきました。TVブロスで特集されてて知ったイベントです(^^ゞ

渋谷なんつー「日ごろあまりにも行かないとこ」ってのがアレなんですが(-_-;)
まあ、こうやって東京の「あまり行かん方面」とか「あまり降りん駅」とか、
乗換やら、このあとどうやって友人と待ち合わせしてる新橋まで行くと好都合か、とか、シブヤでワカモン少なそうなお茶できるとこみつかるかな・・・なんて考えつつの、自分的には相当ポジティヴな行動なわけですな。

行ってみると、信じられないくらいの大行列!!

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大ハンコ展は6階なのだが、階段の3階くらいまでずらーーっと行列でした。
おそるべし、ナンシー人気。

でもまあ、これは、会場のせまさが問題なわけで、並んでる人数のわりには、
たぶん30分くらい待って入れました。

あ、超・余談ですが、待ってるとき、階段を下りてくる一人のほっそい男性が。
・・・・・俳優の、吹越満でした(-_-;) ナンシー見に来てたのかな??


会場には、没後、相当な時間をかけて有志によって整理整頓された
ナンシー関の「消しゴム版画」の原本(原版か)約5000点が並びます。

紙に「押されて」まとめられたもの・・「俳優」「女優」「お笑」「ミュージシャン」「ニュースの顔」のようなカテゴリで。
原版だけがたくさん並んでいて、上にそういうカテゴリで分けられた「作品」。

そういえば、よくナンシーがネタにしていた
水野晴郎のシベ超衣装のハンコが、タイミング的に、ものすごくせつない。(;_;)

うしろで見ていたカポーが「あ、こないだ死んだ人だよねー?」と言っていて
「・・・名前くらい覚えてやれよ・・・」と内心つぶやいてしまった。(-_-;)


ちなみにワカモンは「杉村春子」知らないんだよね・・
「沖雅也」も(-_-;)

いちいちうしろで杉村「センセイ」のハンコ見て
「これだれ??泉ピン子?」とかつぶやくのやめてください(笑)

沖にいたっては「オヤジ、涅槃で待つ」の一文の「涅槃」も「これなに?」と言われてたしな(^_^;) 

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美術界でいうとあらゆる「版画」は、
「紙に刷られたもの」が「作品」としてナンバリングの上世の中に出て、原版は処分されることがほとんどなのだが(専属の刷り師以外が勝手に刷ってしまい、作品がまん延し、値崩れしたり贋作がでまわるのを防ぐため)
ナンシーさんのような「消しゴムハンコ」だとどうなるんだろう・・・しかも
急逝してしまって、と思ったのだが
「ナンシー関 手押し」の作品と、この会のためにハンコ押してつくられたものとは、分けられていた。

だいたいナンシーさんが自分で芸術家だなんて、絶対かけらも思ってはいないだろーし
信頼してた(であろう)友人一同有志によって厳選されてハンコ押した「追悼の作品」を、まとめてたくさん見れて、ファンは幸せだな。


写真では見たことがあったけど、「実物のハンコそのもの」を見ると
インクの色が染みていたり、へえ・・こういうふうに彫ってたのね・・と思うようなものもあったりして、楽しめました。


芸能人や有名人以外の作品は
なんかこう「点取り占い」の絵みたいな、キッチュでほのぼのしたものがあったり
文字だけのは文字だけので、なかなか味のある「オリジナルなフォント」みたいだったりしました。

ナンシーさんが初めて彫ったのは「ゴダイゴ」のロゴだそうで(笑)
それも展示してありました。

それと、知らなかった仕事としては
学研「3年の学習」の中の企画で、小学生に消しゴムハンコ教えるページがあって
子供と触れ合ってるナンシーって絵がものすごく不思議でした(笑)
けど、優しいセンセイとして教えてるような気がするな。


中の様子は、こういう感じ。ACROSSより


ハンコの他には、ナンシーさんの真髄でもある「テレビへのコラム」があれこれ抜粋して(もちろん、絶妙なハンコ似顔絵付きで)展示してあり、
没後6年なのだから2002年までのナンシーさんの「感想」なのに
やっぱり面白くて新しくて、じっくり見てしまった。
ほとんどの本は読んでいるのにも、かかわらず、またこうして見てしまう。

そしてまた、笑ってしまう。

「ナンシー関の仕事場」再現のブースなんかもあり、けっこう思ったよりこじんまりとしていて、ビデオや本がたくさん並んでいて、ナンシーさんらしいなぁと思ったり。

ナンシー関の魅力って、さんざん言いつくされているけれどやっぱり私も「一切ブレない目線」だと思う。

誰かに媚ない、特定のウケを狙わない、するどい「感想」。

・・・これは分析してどうのだとか、だからエラいんだとか、そういうこととは無関係の「ブレない目線から発する淡々とした感想と分析」

自分もブログでテレビその他の話をときどき書き散らかしているわけですが
何かあるといつもどこかで「ナンシーさんならどう見るんだろう?」と思う。

私みたいないちファンの一般人がこう言うと、非常におこがましいですし、
また、テレビ評やニュース評を、個人の弱小ブログで書いたからって同じ土俵だとかなワケは、まったくないのですが(当り前だ!!w)
やっぱり今でも、なんか、奇怪な事件、しょっぱい事件、芸能界のアホみたいなニュース、キャラの濃いぃ人なんかが出て来たとき、
「ナンシー関なら、どう思うのかなー」とつい思ってしまうのですね。

この「思い」はみな同じようで、会場で流れていた親交のあった人たち(えのきどいちろうとか、リリーさんとか)も同じようなことを言っていたし
本で見たことがある。
「ナンシーはどう言うかな」という思い。

そ い で、 ここがおこがましい頂点なんでついでに言うと、
「ナンシーさんみたいなブレない視線で、感想を書く」スタイルでありたいなぁ・・といつも思う。あ、思ってるだけなのよーーーーーー(^_^;)

しかし、あのスタイルは、できそうでめちゃ難しいものなんですね。
「もどき」はあっても「あのスタイル」にはなかなかなれない。

似たようなことを書くモノカキはたくさんいるけど
「毒が多すぎ」「個人感情が多すぎ」「遠慮が見える」などで、
やっぱり、ナンシー関の位置にはいけない。行かないのかも。
だって何やっても「ナンシーぽい」と言われたらそれはプロのモノカキとしては終わりだもの。

だからシロートの私なんかは余計に「こうでありたいな」と思うだけなんですけどね、当然。
自分のスタイルもあるわけだし。


大ハンコ展限定の物販もあったので、少し見て、手ぬぐいの会社「かまわぬ」謹製のナンシーてぬぐいを購入しました。

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ご存じ「おじぎ部長」(^_^;) 
それと「ねまりうさぎ」

カエルとか猿のトートバッグがあって、ものすごく迷いましたが(笑)
あと、ハンコ大全集もーー!


あーーー、しかしなぁ。
いうてもせんないことやけど、
ナンシーさん・・・・生きてたら
船場吉兆のあのおかみさんだとか、
ミートホープ社長、亀田兄弟(オトン含む)、
食いだおれ太郎、世界のナベアツ、
そして「山のあなた」の徳市をやってるクサナギだの、
今なら三谷監督(佐藤とセットで)
あたりは、
ぜーーーーーったい、彫っただろーなぁ。
あ、CHANGEなんかは、もじゃもじゃアタマのキムタクにまたもやありのまま(笑)のキムタク評も添えてさ。(-_-;)
篤姫のなかの高橋秀樹も欲しいところだ。

くーーーーーっ、なぜ今不在なんですかーーーっ?
ナンシー関さんっ!!!!


ってな感じで、オルボワーーーーー(^O^)/


●「ナンシー関 大ハンコ展」は本日までですが、一応。

●「ボン研究所」
何回見ても記憶スケッチは笑うなぁ(-_-;)

渋谷で、あまりにもすごい人出にあたってしんどくなってしまい、
友人と約束してた新橋まで行くんも一苦労したかよわいワタクシに同情したら
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・・ちなみに私の人生で「二回目」の渋谷でした(笑)パルコの場所は、ハチ公前のあたりにいっぱいいたおまわりさんに聞いた(笑) 
得体のしれん有象無象が跳梁跋扈する、都内のカオスな街その3でしたわ。
(※私の個人的感想。カオスその1はダントツ新宿、その2は池袋ねw)

新橋や銀座や神田のほうがおばさん落ち着くぅぅぅぅーーーーー(>_<) 


それってせつねーーーー・・??のか?

私はこれでいいっすけど、


何 か ?


(-_-)




2008/6/18  13:32

投稿者:ツバッキー

■あささん 沖は、だーいぶ前に死んだ人&
「涅槃」も普段使わない言葉ではあるからまあいいとして、
杉村春子をピン子??と思う感覚が、もうついてけないっすよね(^_^;)

まあ、ナンシーさんの版画、最近でも6年前のものだから、古い人も多いんですけど・・。

実物の原版は、すごかったです。
インクが染みてたりしてね。
今見ても、顔のよこの一言の言葉みたいなんが、おもしろいー!

http://moon.ap.teacup.com/tsubaki-net/

2008/6/17  22:43

投稿者:あさ

わたしもナンシーさんすきですよ〜
ご健在のころ週刊文春の連載たのしみにしていました
テレビでこのハンコ展のこと見ましたよ
いいなぁ〜実際にみたらまた感動感心するでしょうね

杉村春子も沖雅也も知らないんだ…いまの若者…

2008/6/17  20:30

投稿者:ツバッキー

■tabeさん TV Brosって、単にテレビ番組雑誌ってだけではなく、サブカルチャーとかの情報や読み物が充実してて面白いですよね。

私は若い時は宝島(すごい昔)で、
あとずっとブロス読者なんです(笑)
ナンシーさんはちょっとだけ連載してました。



http://moon.ap.teacup.com/tsubaki-net/

2008/6/17  20:28

投稿者:ツバッキー

■すいれんれんさん 私も以前、通販生活とってたときあったんですよー^^
記憶スケッチはほんと笑えますよね。
あれだけの本もありますもんねー(笑)
そうそ、ぜつみょーなコメント書きますよね、ナンシーて。

今回、まとめて消しゴム版画の原版みれて
すごくうれしかったです。
あーーー、これを彫ってたんだなぁ・・としみじみ。


http://moon.ap.teacup.com/tsubaki-net/

2008/6/17  18:29

投稿者:tabe

TV Brosにナンシー関さん、懐かしい〜!
テレビっ子だったころはTV Brosをよく買っていました。
番組表が2週間分も載っていてコーナーの充実っぷり
であの価格は暴挙としか言いようがありませんでした。
ナンシー関さんの独特の文章楽しかったですよね。

http://ameblo.jp/tabearuki/

2008/6/17  18:01

投稿者:すいれんれん

いいいぃなぁ〜〜〜〜〜!!!

田舎住みに不足はないが、こういうのが多いとこだけ都会が羨ましくなるぅ〜★

あ、すんません!
取り乱しました★


ナンシー関さん、大好きでした!
私が初めて彼女を知ったのは、カタログハウスの
「通販生活」誌上の「記憶スケッチアカデミー」という
彼女が出すお題に対して記憶だけを頼りにスケッチしたものを
読者が投稿し、彼女が感想・批評をするコーナーでした。
その言葉選びのツボどころが、もう心底好きでした。
急逝が本当に惜しまれたものです。

新聞でこのイベントを知り、あぁもう七回忌かと
さっきまで忘れてたくせして寂しさのような気持ちに見舞われました。

「ボン研究所」、久々行って懐かしかったっす☆お陰様でした m(__)m



http://orange.ap.teacup.com/miracls/

2008/6/17  11:50

投稿者:ツバッキー

■sarahさん そうなんですよねー。
こないだのzeppのイベントやIKKOさんのもそうなんですが、東京だけでのイベントや展覧会って、やっぱ多いですよね。これまで悔しい思いしてきたので、
興味あるの見つけるとできるだけ行ってます!

ナンシーさんは、「世相を斬る」とかではなく、なんかこうクールに、書きたいことだけかく(しかも人物に焦点あてて)という
のがほとんどですよね。
ミートホープなら、社長のいいわけしてる顔、
吉兆なら、おかみの下向き加減のいいわけ顔とか、絶妙なとこ切り取って彫ったでしょうね。

てぬぐい、とくにおじぎ部長がお気に入り。

http://moon.ap.teacup.com/tsubaki-net/

2008/6/17  11:37

投稿者:ツバッキー

■きこりさん こんにちは(*^_^*)
ナンシーさんて、基本的にはクールに優しいんだな、と思うことが多かったです。
やみくもに悪口書いてるんでなくて、
クールに分析してて、そうそう!!と思うような。
そうそ、フェアな印象。

私も、てぬぐいは、使わずにとっておこうと思ってますー。
またどこかでやらないかなぁ。

http://moon.ap.teacup.com/tsubaki-net/

2008/6/17  10:37

投稿者:SARAH

東京がいいのはこういう展覧会やライブが多いところです。
関西には来ないものも沢山あるんですよねーー。
ナンシーさんの展覧会行きたかったなぁ。。。
タオルも購入したかったーーー! 


とても若くして亡くなって残念です。
もう、7年も経つんですね。。。。。
私もツバッキーさんと同じで、「吉兆の女将」や「ミートホープ」事件について
今の石油・食品の高騰についてもズバっとナンシーさんの目線で話してもらいたかったです。



2008/6/16  21:11

投稿者:きこり

こんばんわ、
まるで一緒にナンシーさんのハンコ展を見ているようにじっくりと私も雰囲気を楽しむことができました。ありがとうございました。
>「毒が多すぎ」「個人感情が多すぎ」「遠慮が見える」などで、
やっぱり、ナンシー関の位置にはいけない。
そうですよね・・
ナンシーさんの文章から毒を感じたことはありません。
頭は常にクールで、でもハートは熱くっつーか・・(笑)すっぱりさっぱりしてて、すごくフェアな印象を受けていました。
今また、「何をいまさら」シリーズを読み返しています。この視点、この切り取り方、ナンシーさんはどんなふうに書いていたんだろう?頭の中で構想を練っていきなりさらさら書いてたのかな?それとも書いては直し・・だっのでしょうか?
見てみたかったです。
あの手ぬぐい私も持ってます。
もったいなくて使えませんが〜
それとも


http://blog.livedoor.jp/matakita821/

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