2005/9/25

メゾン・ド・ヒミコ 〜美しく老いてゆく孤独と死〜  ときどきシネマ

先日の予告通り、昨日「メゾン・ド・ヒミコ」を見てきたわけですが。・・混みすぎ。整理券自体が売り切れだったため、7時45分からのラストの上演で、見た。
クリックすると元のサイズで表示します
「私を迎えにきたのは、若くて美しい男。彼は、父の恋人だった・・・・」


ご存じかと思うがこの話は、単に「ゲイ」だとか「同性愛」を描いたものではない・・・。





性愛でも色々とあり、たとえば主人公沙織(柴咲コウ)の父親で、おかまバーのカリスマ的マダムだった卑弥呼(田中泯)のように女装するタイプの人、卑弥呼の恋人の美しい青年、春彦(オダギリジョー)のように、普通の服装の人、同性愛を隠してそういう水商売でなく、普通のサラリーマンや教師をやっている人、さまざまである。
の映画に出てくる「メゾン・ド・ヒミコ」は卑弥呼が作ったゲイのための老人ホームなのだが、上記のさまざまなタイプの人が様々な事情をかかえながら入居し、病気し、入居時よりもさらに老いていく。
同性愛なので基本的に子供はいない。
れは同性愛など関係なくても一生独身の人にとっても大きな問題なのかもしれない。孤独に、死んでいくかもしれない・・・という事は。そのテーマが根底にあるため、どうしてもせつない。
一人で老いる、一人で死ぬということへの漠然とした恐怖。
の映画で一番の見所は、ナイトクラブのシーンかもしれない。
私はこのシーンが一番好き。
入居してるみんなでオシャレにキメて、繰り出すのだ(またも、オダジョーがかっこよすぎる!)
クラブではお客みんながものすごく楽しく踊っていて、選曲も「星降る街角」→「また逢う日まで」のポップなバージョン。すごく楽しげで。
できたら自分もあのなかで一緒に踊りたいくらいだ!世の中のいやなこと忘れられそうな。
して、なんといっても、田中泯の迫力というか存在感がものすごい。
花柄の和風なガウンをはおり、頭にターバンをまいて歩いているシーンのあの存在感、姿勢の美しさ。低い声で無表情に話す様子。
悪態をつく娘、沙織に病床から言う
「あなたが・・好きよ」という台詞。
単純に「おかま」って言葉が持つ、いやらしいイメージはそこにはない。
ああ、この卑弥呼さんならオダギリジョーが恋人でもしかたないか、と思う。

と、ルビィさんというあたまのハゲたオカマ(歌澤寅右衛門)がいつも化粧してドレスででているのだが、だんだんかわいらしく思えてくる。
この人はこの映画のなかではものすごく重要な役割を担っている。
ルビィが、実は女と結婚したことがあり、子供もいるのだが
別れた後逢ったこともない。子供もルビィがオカマだと知らない。そのまま結婚してルビィいは孫がいるのだが、これももちろん逢ったことがない。その孫の話をうれしそうにみんなに500回くらいする頭のはげた75歳のルビィ。とても悲しくて、でもルビィがかわいく見えるシーン。
病気で半分ボケてしまい、「ふつうのじいさん」のようになる。ならざるを、得なくなる。(それがまた悲しいシーンなのだ)

イとして生きるのは、やはり独りぼっちえらぶことになるのか。
世間からさげすまれ、バカにされつつ、若いときはそれでも華やかなショーなどの仕事もできるが・・・老人になるとどうなるのか・・。

れからこの映画で、見直したのはオダギリジョー。
私は勿論、ゲイのベッドシーンもキスシーンもアウトラインしか見たことがない。(普通の映画なんかででる程度ってこと)
なのに、オダジョーのナマナマしくってねちっこくっていやらしいキスの仕方を見ると、どーにも「ゲイのキスの仕方だろうな」と思うのはなぜなんだろう。
ねちっこく音をたてて、沙織にしつこくキスをする。押し倒すのにキスだけを続ける。
(しつこいのはワケがある。押し倒したけど、ゲイなのでオンナの体の、どこにもほんとうは触りたくなんかないからだ)
・・いやらしいキスだからってエロいなーーって事ではなく。
・・なんていうか、そんな事ではない。

ダギリジョーって、体型というかスタイルのバランスがすごくいいなと思う。やはり「美しい、父の恋人の男」という感じだ。
その美しい感じ、秘めているイヤらしさ・・・は映画を見たら感じると思う。

んかばらばらなレビューになってしまったけど、この映画はやはり期待通り、すごく私はよかった。
なにしろキャスティングが、素晴らしい。
全部・・ほかの誰であってもダメだろうな、と思う。
妙にリアル・・だけど美しく、切ない。

それから、全体を通して音楽がとてもよかった。
お盆にみんなで合唱するシーンさえも。
映画で音楽が最悪だとぶちこわしだもんね。
そういう意味でもオススメです。


あ、余談だけど、予告編で10月から公開の奥田民生と木村カエラの映画「CUSTOM MADE」が流れた・・スクリーンで民生のアップ見ると、なんか笑ってしまうな、ファンなのにさ(笑)

ってな感じでオルボワ!!


映画もお一人様ビバ!なアナタは人気blogランキングへ行ってみるとです・・。



2005/12/18  18:06

投稿者:kimion20002000

TBありがとう。
僕も、ゲイにかかわらず、ひとりで死ぬことの孤独を避けたい集団の物語だなあと思って、観ました。今後、このようなシニアハウスがたくさん生まれるでしょう。

http://blog.goo.ne.jp/kimion20002000/

2005/10/10  22:43

投稿者:ツバッキー

●chishiさん こんにちは。前にレビュー書いてお
られたのから、感想は変わりました?
2回見ると違うとこに目がいきますよね。

あはは、クリックどうもありがとうございます。

http://moon.ap.teacup.com/tsubaki-net/

2005/10/10  20:32

投稿者:chishi

この作品、とっても気に入っていて今日も見てきました。ほとんどお一人様ビバ!なのでクリックしときました〜(笑)

http://blog.goo.ne.jp/chishi-senhon

2005/10/1  14:40

投稿者:ツバッキー

●朱雀門さん こんにちは。コメントありがとうございます。あのシーンが好きという方けっこう
多いですね^^
おっしゃるとおり、あのあとの重いシーンへの
序章でもありますが・・・。
山崎さんも好きです!もっとも人間味あふれる役で。

http://moon.ap.teacup.com/tsubaki-net/

2005/10/1  12:35

投稿者:朱雀門

はじめまして。

私もナイトクラブの場面は好きです。柴咲コウの添乗員姿もキマっていましたね。
その後、重いテーマを抱えた場面が続くのですが、登場人物たちの心理描写が巧みで、最後まで引き込まれる感じでした。

http://blog.livedoor.jp/jujak

2005/9/28  14:02

投稿者:ツバッキー

●colortailさん あ、上映されてませんか?
・・都市部以外では10月から上映されるとこもあるみたいですよ。公式HPみてみたらいいかも^^ ほんとよかったですよーー。

田中泯さんは私もあまり知らないのですが、舞踊家だそうです。ものすっごい存在感ですよーー。 年配のおかまの役は、うまい人とイマイチな人で差がでそうですね。小日向文世はよさそう・・。 

http://moon.ap.teacup.com/tsubaki-net/

2005/9/28  12:45

投稿者:colortail

うわー、興味ありますね。
しかし、、、地元では上映していないという(笑)
田舎だなぁ(爆
DVDででも、いずれ観たいです。考えさせられそうだなぁ。
田中泯さんって存じ上げませんが、
昔小日向文世さんがおかまさんの役をしてたのをチラリと観て、演技がうまいなぁ、と思いました。
どんな人にでもすらりとなれる俳優さんって、名優ですね。


http://yokatta.exblog.jp/

2005/9/28  9:43

投稿者:ツバッキー

●kinoさん 追記も見てみました!
何回も見たくなるし、また違ったところに視点おくとかしたくなりますね。

これ、結構深い映画ですよねーーーー。

http://moon.ap.teacup.com/tsubaki-net/

2005/9/28  0:57

投稿者:kino

TBありがとうございました。
この映画は 観てから日にちがたっても
薄れることなく、それどころか 追記まで書いてしまいました(笑)
切ない感じがたまらないです。


http://blog.goo.ne.jp/kino06/

http://blog.goo.ne.jp/kino06/

2005/9/27  23:03

投稿者:ツバッキー

●micaelaさん ミニシアター系はけっこう見逃しが
ちですよねーー。期間短かったり・・。
これ、よかったよ。
音楽もよかったし・・。

ヒロシのCM?UNOのやつのことかな?私も2.3回しか
ヒロシにはあたらないーー。ハチミツ二郎と
か・・・シャカの人が多いーーー

http://moon.ap.teacup.com/tsubaki-net/

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