アーブル美術館「大々贋作展」に行ってきました(笑)

2015/11/9  13:55 | 投稿者: ツバッキー

いやー、芸術って何なんだろう?と、じっくり考えさせられたなぁ。

先月から11月16日まで、渋谷パルコで開催されている、「アーブル美術館 大々贋作展」に、昨日行ってきた、ワケですが。
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・・・この、どこかで見たような構図の、印象的なこの、この絵・・・
はい、これはフェルメール「真珠の耳飾りの少女」・・・・を、模倣した作品・・・「贋作」なワケです。

ん?しかし贋作???贋作ってもっとこう精巧なものでは(^_^;)と思いますよね。

しかしこの手の作品群を小学生兄妹ふたりが創っている、という部分が重要なのですな。


これらは、静岡の「アーブル美術館」というアートユニットの作品なのです。
お母さんと、小学生二人。 

で、世界の名画(とかレコードジャケットとか作家の肖像写真など)を模倣し、贋作を作っている、と。
贋作と言ってしまうと「は?」って感じだけど、まあこのフェルメールを見てもわかるとおり、なんかこう「ニヤっ」としてしまう何かがあるのですね。


もう、見ただけで、なんか笑ってしまう、という。




この個展(?)の開催はもともとツイッターで知り、ウッタがとくに興味をもったので二人でお出かけしてきました。

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行って、よかったーーーーーー!!!!(*^_^*)

チラシみてもわかるように、リキテンシュタイン、マティスなどの「誰でもきっと見たことあるあの絵」の「でも、なんか違うぞ??えっ(笑)」てなる素敵なかわいい作品が多数。


私の大好きなマティス、ロートレック、ピカソのほかゴッホ、アンディ・ウォーホル、クリムトその他本当に多数、日本の画家だと俵屋宗達、岸田劉生、竹久夢二など、、、それはもうたくさんの「あの見たことある作品」が、、、、
小学生画伯の手によって。

段ボールや発泡スチロールや、米の袋に描かれて。




会場にはただ壁にいろんな形で飾ってある、のですが、、。

ひとつひとつゆっくり見ていくと、単なる絵の模倣だけでなく、きちんきちんとした色出しをされているし、絵の具の使い方もタッチも、そしてなぜか作品の持つ空気感のようなものがきちんと表現されていて、ただただ素晴らしかった。

なんか、笑ってしまうんだけど(笑) 
素晴らしい。


すごい作家の作品を見て感じる無垢な表現、無垢な感受性を、そのまま段ボールに描いた、そういう感じ。

何回も見たくなって、2.3周して見て廻りました。

この日はアーブル美術館の館長(お母さん)の藤原晶子さんと画伯(息子)藤原天馬くんと、編集者の菅村雅信さんによるトークイベントがあったようで、それをはじっこから途中から少し聞いていました。

同じ作品は一度しか描かない、のだそう。

最初見て回った時は、作品と同じ様な色にする色出しはお母さんがされてるんだろなぁ、リアルだしなーと思ったんだけど、それも違っていて、二人の兄妹がそれぞれ混ぜて作っているというのがびっくり。
いやーー、すごい。


これまでもあちこちで展示会はされていたようですが、今回は初めて画集も作ったということで、一冊購入。。。。

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もー・・・みてみて、この風神雷神(笑)

実際はすっごく大きなもの(コタツの箱の段ボールに折り紙の金色貼っているそう)なんで、本になると縮尺がこうなってますが、実際の作品は縮尺的にもかなりリアルです!!!!

風神雷神は緩衝材みたいな発泡スチロールに、すごくええ感じで描かれてます。
これはほんますごい(笑)
このグッズがむしろ欲しい。




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ロートレックもこの通り(笑)

実物は絵の具の塗り方が本当にすごいです。


これはねぇ・・・うまい下手とか技術がどうのっていう話ではないんですよ。
「すごい」としか言えないの・・実物見たらわかる、としか(^_^;)

テクスチャーがいいんですよ(笑)

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モンローなんかもう、見た途端に吹き出しそうになるし。


会場にあったもので一番大きかったのは、風神雷神のほか、ピカソのゲルニカでした。
ゲルニカ(に、限らずピカソの作品なんかは)描法のなにかだとか構図だとか色の使い方とか、万一ピカソの実物の作品をあまり知らない人が、このアーブル美術館さんのものを先にじっくり見たら「これが本物である」ともしかしたら思い込むのではないか??と思ったり。

で、「ゲルニカ」というのはご存じのとおりテーマも内容もものすごく重い物のひとつ。
描かれている内容もテーマも、楽しいものではなく、重い、考えさせられる、魂の作品のひとつ。
そして構図がものすごく難しい。

なので、会場で見た時「よくこの作品をこどもが描けたなぁ・・よくこの構図をとれたなぁ・・・内容をわかっているの・・よね」と色々なことを思いました。
よく描けている、とか「うまいねぇ」とか、そういうんじゃなく。

家に帰ってから、作品集の後ろの解説を読んで、納得。
『(天馬くんは)自分の目に見えた通りの色が配合できず、苦しいとこぼしました。作品に登場する人や物も楽しい雰囲気を持たないため、(中略)仕上がるまで苦しいと言い続け、三週間後に完成しました』とのこと。

やはりねぇ・・・。ピカソの中でもこの絵は最強に「苦しく、重く、つらい絵」のはず。

他の贋作作品にも感じることですが、「楽しい」「苦しい」「ポップである」などの雰囲気を、すべてこどもってやっぱどこか吸収して、それを絵に出しているよなぁ・・というのがよく伝わりました。
(ご本人はそんな気はないかもしれんけど。でも、絵って、何かやっぱり「気」が出ているものです)

私は今回のなかでは、とくにマティスのものがよかった。全部よかった。
ダンス、なんて秀逸すぎる。

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本の好きなページにサインをしてくれるというので、一番お気に入りの、マティスの「ダンス」に。
すっごく疲れているようだったのでかわいそうだったけど(^_^;)


今回は、解説を会田誠さんが書いておられたんですが、その中にもこのマティスの完成度のことが出てきて(笑)
同じ様に思っておられるのが嬉しかった・・。
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ピカソのゲルニカの件もだけど、マティスも、クリムト、ゴッホなんかもですが
そのオリジナルの持つ素晴らしいあの空気や感覚って、やっぱり受け取る側に伝わっているんですよ(笑)
だからこそこういう素敵なかわいい贋作が生まれる。

単に「模倣」しているんじゃなくて「あ、これ描ける」というこどもの感性がもうモノマネとかそういうんじゃなくて「受け取ったものを自分で描き直す」という、そういう感じ。


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子供の作品で、そこに何かの作為が生まれるともう記号化する場合が多いんだけど、このアーブル美術館さんのものには、もともとの「大いなる作為」(笑)だけで、あとはもう感性とセンスの問題っていうものが出てくる。


で、こうなってくるとじゃああの巨匠たちの名作はなんやったんや・・・
芸術って、なんやったんや・・・
とフワフワした気持ちにもなってくるのも事実で(笑)
そういういろんな気持ちで、ニヤニヤしながらも、あまりの作品のかわいらしさに微笑んでしまいつつ、鑑賞することになるんですな。
あげく私なんかちょっと胸が詰まって、涙ぐみそうになった・・・・


そうそ、チラシにもなってるフェルメールは、妹の心海ちゃんのはじめての作品なんだそう。
こどもの絵なんだけど、ターバンの表現がすごいw



まあ、私がここでちょっと出した、本の内容の一部くらいではたぶんいまいちよくわからないし、到底伝わらないと思いますが、
ぜひ「アーブル美術館」ぐぐってみて、ブログもフェイスブックでも作品がでてくるので、同じ様にニヤっとしてください。
それはもう、大量の「みんな知ってる作品」とか「CDジャケット」なんかも見られます。素敵。


あああ、本当にどの作品も可愛かった。(*^_^*)
(ちなみに藤原天馬画伯も、すっごーーく可愛いです。)


ってな感じでオルボワーーー!!!!!!





●贋作って・・・と一瞬思ったアナタは
人気ブログランキングへ井の頭線で渋谷までばばっと行ってみてから

・・・あれ、たしかに贋作なんやけど、いや、贋作・・・???
むしろこっちのかわいい作品を家に飾りたいーーーー!!!と、きっと思う方多いはず。

そろそろCDジャケットくらいオリジナルでオファーきてそう(笑)



そんな感じで、個展またはホームページに
ぅレッツギョー!!!!!

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オルボワ。



2015/11/24  12:54

投稿者:ツバッキー

●マナサビイさん そうですね、「その絵の、絵を描く」という感じ。
色の出し方にすっごい観察力とか才能を感じます。
実物はほんとうにすごいですよ。
そうそ、マティスなんかは「あ、こんなかも」って思ってしまう人炒ると思うんですよね(^_^;)
ピカソもそんなんでした。

行ってよかったですー!!!
描いてる天馬くんもとってもかわいかった。

2015/11/21  19:30

投稿者:マナサビイ

ひたすら本物に似せて描こうとする、という行為によって逆に作為が
そがれて、いい作品になっているのかもしれないな〜とふと思いまし
た^^
や、でもロートレックもクリムトもすごくうまい!
マティスの裸婦の絵なんて、オリジナルの作品でほんとにこういうタ
ッチの絵がありそう (o^-^)b
味がありますね〜〜!


http://manasavvy.blog42.fc2.com/

2015/11/17  13:24

投稿者:ツバッキー

●はにわちゃん もうすっごくよかったよーー(笑)
これらは、こどもが「見たまま感じたまま」を描いてる贋作なんですけど、見てるうちに、オリジナルって何だ・・芸術って何だ・・くらいな気持ちになるんよね。
ほんと、こっちの作品のほうを家に飾りたいもん。

風神雷神は、実物みたらたまげると思う。。。大きさもすごいけど
発泡スチロールに描かれたタッチとかすごいんよー。

アーブルさんはいろんなとこで個展されているようなんで
もし福岡でされたらぜひ!!!
ホームページ見てるとすっごい数の作品がありますよ。

2015/11/16  17:16

投稿者:はにわ

こんにちは。アーブル美術館wルーブル美術館、みたいな。

これは素晴らしいですね!私の中で原作を越えたものがありましたw作者にギリギリ怒られないというか、解釈違いでこうもなるか!とグイグイ来ますね!風神雷神に心打たれました。

いつまでも続けてほしいですV
画集欲しいです!

2015/11/12  12:17

投稿者:ツバッキー

●もさくさん これすっごくすっごくいいでしょーー?
私はツイッターで回ってきてるのみて興味持ってたんですが
ほんと、ここまで楽しいとは!って感じでした。
ネットでもいいんだけどこれだけは実物みたらもういろんな意味で衝撃が起こりますよね。
ほんと、芸術ってなんだったんだ・・・・・・・っていうのとか(笑)

贋作っていうけど、こどもの目線や感性の勝利っていうすごく珍しいパターンのオリジナリティが出てますよね。

グッズは私もファイルとかカップ欲しかったんだけど売り切れてました。
段ボールのバッジか本だけで(アイフォンカバーは予約って書いてあったかなぁ)・・・あのグッズもっと欲しいですよね(笑)
バッグもいいなーーー(笑)

なんなんでしょうね?
こどもの素直な目線で芸術作品みて、真似たらこうなる・・・ってことなんだろうけど、絵の具の色出しや構図のとりかたなど
すごく天才的。

あの子たちも今後はもっともっと描写力や画力が技術的にあがっていくと、こういう作品はもうできないだろうから
将来的には全オリジナルの作品を作るアーティストになっていくのかなぁ。



2015/11/12  12:12

投稿者:ツバッキー

●きこりさん もうねーーー、これは実物見ると本当にすごいんですよ。
ネットで大きくして見てもおもしろいんだけど
実物は材質感や大きさがすごく楽しい。
そうそう、妙なオリジナリティがあるんですよねーーーー。
私もこっちのマティスとかピカソを部屋に飾りたいですもんーーーー(笑)

2015/11/11  21:43

投稿者:もさく

こんばんは。
ツイートいたしましたが
アーブル美術館「大々贋作展」に行ってまいりました。

この記事が頭にとても残っていたのと
私のスケジュールのタイミングがベストでしたので。

自分の小1の子供の絵の展示を日曜日に見たばかり。
(一緒にしては怒られてしまいますが)
そのレベルのイメージと重なって、正直、最初は
名画の模写?子供の絵?どうかな?
わざわざ行くのもなぁとちょっと思ったりもしました。
でもポスターのフェルメールの絵がとても可愛かったので
行ってみようと。
チケットも安かったし。ww

行ってよかったです、本当に。

上手、下手をとやかく言うものじゃない
ものすごく楽しさが伝わる絵でした。
涙ぐむ・・・わかります。
ちょっと感動もしますよね。
絵ってこれでいいんだなぁって思いました。
確かに生で見るべき絵でしたね。

でも何でこの素材に書いたのか。ww
狙いはあるの?たまたま?ダンボール、袋・・・
ニトリのコタツの箱って・・・ww
風塵雷神なんかスポンジに書いて切り貼りですもんね。ww
ゴッホの自画像も可愛かった。

どれをとってみても愛おしいくなるいい絵ばかりでした。

残念だったのはグッズがほとんど売り切れだったこと。
本はあったけどお小遣いが・・・。

やっぱり、体験するって大事ですね。
本当にいい機会をいただいてありがとうございました。

長々とすみませんでした。

(本当は、もっともっと書きたい気持ちにさせられたのですがね。w
w)

2015/11/10  18:18

投稿者:きこり

こんばんわ〜
ネットで検索しちゃった。いや〜すごくおもしろいし好きだわ〜
贋作なんだけどオリジナリティがあって(笑
ひとつひとつの作品がユニークすぎる。
これは実際に見てみたいわ〜
てか部屋に飾りたい(笑
本物より楽しい気持ちになると思うな〜

http://blog.livedoor.jp/matakita821/

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