かんぞうの若芽が一斉にでてきた。若芽を採って湯通しして酢味噌和えにすると美味しい。
我が家の庭に十年来、毎年春が来ると柔らかい黄緑の芽を出し食卓に爽やかな春を招く。
夏には赤っぽいオレンジ色の八重の花を付ける。一日花だが華やかで見ていると楽しくなる。万葉集の中の歌にもわすれ草と詠まれているが、本当に憂さも忘れ見入ってしまう。
花言葉も「物忘れ」 夕方、花の萎む直前に採り、花びらをホワイトリカーにつける。一日の命を惜しむ私の執着かも知れない。
そのまま忘れている事もあるが、二.三ヶ月たち花のエッセンスが出れば漉して綺麗な瓶にいれておくと黄赤色の甘い野草酒ができる。
かんぞうはギッシリと所狭しと根を張る。思い切って根もホワイトリカーに浸けてみるとやはり濃い琥珀色の甘い酒になった。
飲む前に心配なので知人に聞いてみると「紡錘根は胃腸の薬になるそうだ、利尿剤だったかな」と何とも頼りない言葉だったが、時々寝酒の無いときに飲んでいるが今のところ無事。
萱草の根酒(寝酒)など聞いた事はないが味より色を愛でて飲む。
薬効(酒効)があるのか、薬害(酒害)があるのかデーターが無いので人には勧められない。専ら我が身で実験している。
かんぞうと言えばあの有名な甘草、ツタンカーメンの墓からも出てきた古代より重宝された甘草とは姿形も、字も違うが、甘いというところだけ同じだ。

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