矢作川の中流に川口梁と広瀬の梁がある。鮎が解禁になってから10月の末まで開かれる。
例年1度は梁へ行くことにしていたが、今年は忙しくてギリギリ10月も下旬になり、何時もは家族と行くが、夫は都合が悪く、璋子さんと陶芸家のTさんと行った。
この前東部丘陵で鉄分を含んだ赤い土を見たが、あの土を焼き物に使ったらどんな色が出るのだろうと思い寄り道したが土は見つからなかった。
丹波焼きの真っ赤な色を見たことがあるが、火だすきでなく、深い所から浮き出るような赤たった。
「美しいですね、どうしてこんな色が出るのですか」と尋ねると「丹波にはこんな土が取れたのですが、今は無くなってきました」とその陶芸家は教えてくれた。20年位前のことだが、赤い土を焼いて赤くなるとは思えないが何となく試したい気がしたのだ。
Tさんの工房についたとき12時半を過ぎていた。
簗場についたのは1時頃だった。
生憎、曇天だが川に入って釣りをしている人が五、六人居る。釣りマニアらしい装束で動きも板についている。
此処まで来れば本当に田舎だ。二階に入って窓際の席につくと矢作川が眼前に拡がる。
娑婆の事はみんな忘れて、自然の中にとけ込んで過ごそう。
私は鮎より此処の鰻の蒲焼きが大好きだ。注文を聞いてから炭火で焼くので時間は掛かるがパリッと焼けてタレも香ばしく美味しい。 璋子さんは「魚は好きでないから、蒲焼きの長焼きは無理だと思うわ」と言っていたのに綺麗に食べた。
「Tさん今日は車じゃないからビール飲んでも良いわ」私は車なので乾杯でホンの少し飲んだだけ、でも、食欲は進み、何を食べても美味しい。
帰途、四季桜が咲いていた。




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