「家のベルビちゃんたら、餌を食べに帰るだけで、食べ終わったらもう姿が見えないの、どんな風の吹き回しかしら?」と璋子さんから電話。
「うちのチーちゃんも出たら出放し、お腹が空くまで庭や林を走り回っているらしいの、今日は閉じ込めておいたら姿をくらましてしまったの。何時間も経って、奇声を上げているので見に行くと居間の床に、ムカゴを咥えたヤモリがおいてあった。私思わず悲鳴をあげたら、ムカゴはポロリと落ちてヤモリはジッとしている。チーちゃんは得意満面でウルルルーというような変な声を出しているの」中庭とアトリエを探訪してハントしていたのだろう。 ヤモリは生きているので紙に乗せて外に放した。
去年、おわら風の盆に一緒に行った友達はもうこの世にいない。
八尾の風の盆の情景、胡弓の心にしみる音色、暗闇に浮き出る優雅な踊り、町並み、目を閉じれば鮮やかに浮かんでくる。其の時の友達の仕草まで。姉妹のように過ごした2日間だった。
風立つ頃には、動物にも人間にも風が起こるのだろうか?




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