23日愛知池の周遊道路に入った時、寝不足のせいか厭な予感がしたが、ロンはいそいそと急かすので厭な予感も薄れ、寒風も快い気がした。
丁度半周くらい来た時急にロンが犬を見つけて走った。
運の悪い事に道路の裂け目に補修のコールタールが盛り上がって固まっていた。
私は凄い勢いで突のめり倒れ右手をついたがコンクリートの路面で顎を激しく打った。
カンカンと2度高い音がした「顎の骨が折れて重湯かお粥になるのかしら」人間て変な事をとっさに考えるものだ。
美味しいものが食べられなくなるのじゃないかと心配する。
ロンは彼女どころでない吃驚して私の顔をのどきこみいる「貴方のせいで右手は痺れてしまって全然効かないし、顎の骨は折れてしまった」と言うと屈み込んでいる私の手を舐めたり顔を舐めたり、彼は彼ながらの贖罪をしているつもりだ。
10分ほどたって右手は見る見るうちに腫れ上がり曲げられなくなったのでロンに「お母さんは左手だけしか無いの、お母さんに合わせてゆっくりユックリよ」と言うと左足に沿って私の歩調に合わせて歩く。
途中、犬に出会っても盲導犬のように左足に沿って見向きもしないで歩く。
その後、右手は3倍くらいにはれあがったが折れたりひびが入ってるようには思えない顎はカチカチの瘤のようだが食べられないと言うことも無い。
左手をついて骨折しギブスをはめていた友達に聞くと「一寸動かしてもキッキといたいので病院へ行ったの、2ヶ月もギブスをはめたわ」言う。
幸い、腫れ上がっているけどキリキリというような痛みはなく、打ち身のような気がする。友達は病院へ行くようにすすめるが、こんな忙しい時期に行く気になれない。
湿布を貼って仕事をしていると来る人は、顎から頬にかけての青染みに驚いて大丈夫と尋ねる。
丁度1週間青染みが黒く変わりそれも薄れ、手の腫れも引いた。

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