一概にこう言うのもあれですけど、
中国人は基本KYです。
先日こんなことがありました。
ここはうちの会社の飲み会の席。
うちの会社の数少ない日本人のひとりは、そこそこお歳を召されており、
頭のあたりがいささか心もとなくなっているんですが、
わりと
後ろ毛を伸ばしていたり、基本は
キャップをかぶっていたりと、
まあ日本人からすれば、それはそれは触れることなんてできない聖域
だったわけです。
しかし、突然うちの社長(中国人)がみなの髪型を一通り見回したかと思うと、
こんなことを、
「みなさん、髪型がちがうのですねぇ」
凍りつく日本人三人(既述の方含む)。しかし社長の口は
開けたら最後
ユキャントストップ、プリングルスさながらに、止まらず
「(ワタシの方を見ながら)若い人はこういう感じですが、」
だいぶ前からワタシの胸の
カラータイマーはなりっぱなしです。いやピコン
ピコンなんてかわいいやつじゃないです。ブワーオン、ブワーオンていう
潜水艦とかの
エマージェンシーさながらの警告音がなりっぱなしの状態です。
社長はそれでも止まりません。
「(既述の方の方を見て)XXXさんは昔はどんな髪型だったのですか」
・・・
本来切れの悪い「カタコト」いう刃は、こういうシチュエーションでは驚くほど
殺傷力を増す。それは、さびついた切れ味の悪い刃物で切断された指はもう治療
のほどこしようがないのと、どこか似ている。
水を打ったように静まり返るその場。それを楽しむかのように無邪気な好奇心の
笑みを浮かべる社長。そのコントラストが不気味にその場を包み込む。
「・・・覚えてないなぁ」
彼が答える。日本人なのに、聖域への土足での侵入を受けたためか、心なしか
彼の日本語は社長よりもたどたどしい。
「もうやめてあげて!」というワタシを含む彼以外の日本人の心の叫びも
空しく、社長はそれでも止まらない。
「覚えてないことはないでしょう、ねぇ(我々の方を向いて)」
もはや、頭が心もとない彼よりも、生きた心地がしない我々日本人ふたり。
突然話を振られた我々は、あいまいな返答で茶を濁そうとするくらいしか
できない。
どうやら社長は場の興が冷めたのを多少悟ったらしく、すぐさま話題を変えた。
日本人から見れば、人のイタイところに土足で入り込んで、それをまるで
いたぶるかのような蛮行も、中国人にとっては案外日常でしかない。
KYを極度に恐れ縮こまる日本人を横目に、そんなちんけな縛りの存在すらも
感じずに振舞う中国人。
無神経、配慮足りない、無責任、思いやりが足りない・・・
ワタシも含めた日本人がどうしても禁じえないこうした概念だって、
日本人基準、日本人視点の相対的なもんでしかなかったりする。
しかもそうした概念も、日本人の間でさえ何か確固としたカタチが
あるわけじゃ決してなく、なんとなく曖昧糢糊な枠組みの中に、
自分や他人を押し入れてるに過ぎなかったりする。まあこんなこと
言い始めたら、言語そのものがそうだったりするんだけど。
KYを恐れる一方で、KYにどこか憧れる日本人と、KYを恐れない一方で、
日本人のKYの理解に苦しむ中国人。なんてか、どっちもなんともいえない
人間臭さが出てて、どっちのよしあしとかじゃなくて、やっぱ人間って
面白いなーと。なんかそんな感じです。

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