¨マクロ、アイマーラいるところにアルマータスあり。¨
この呪文で勘のいいアクアリストならピンときたはずだ。
そう、
¨古代の河¨だ。
かつて地球上にはパンゲアと呼ばれる一つの超大陸があったことを連想させてくれるロマンあふれる河だ。
アマゾン河以南の支流ではシングー河とタパジョス河が最もそれに近い。
異常にでかくなるタライロンとカッショーハのいる河だ。
今回の話はそのタパジョス流域にもっと驚くべき他の要因の重なった世界的にみても非常に貴重な河のお話し。
サンべネヂット河とその支流アズール河だ。
この河川はブラジル政府の保護を受けていて漁師はもちろん、勝手に釣りをすることを禁止している。
有名なタイマスーをはじめ、ライセンスを受けたポサーダ(釣り宿)が3、4つあるぐらいのものである。
故に辺境のアルタフロレスタという街の釣り人でも行ったことのない人がほとんどである。
ブラジルでポサーダと言えば高級の代名詞のようなもの。世界のお金持ちやブラジルの大金持ちしかやってこれない。
困ったことにここに俺の夢の魚がいる!
レッドピーコックバス!!
現地名ツクナレ フォーゴ(炎)!!
今までに俺はここを色んな事情が重なって来ることができなかった。
そして、常にお金が足りないギリギリの旅だ。
どうやって攻略する?
そんなこんなでアルタフロレスタにやってきた。
セントロを見てまわるとかなりつり具店の多い街だ。
他のアマゾン流域の田舎町とは趣きを異にする。
世界の金持ちがやってくるのだ。当然だろう。
つり具屋はポサーダと直結しているところがあるのでルアーを物色しながら話を聞いてみるがとんでもない額だ。
世界に出かけるような一般的な金持ち日本人フィッシャーマンにはあたりまえだろうが、俺には高すぎる。
これだけで旅が終わってしまうよ。とても出せる額ではない。
しかし、神に導かれているというか何というかそうやって探し回っているうちに人づてにある男がやってきた。
アズール河に一軒しかないポサーダの主人であった。
まだポサーダを初めて二年で軌道にのっていないので特別料金で行こうというのだ。
一体いくらよ?
4日間でリール新品一個ぐらいの値段だ..
それでも俺にはキツい..
ええいっ!行ったる!
そうしてアズール河釣行ははじまったのだった!
しかし、翌日その時間になってもその主人はこない。色んなトラブルで到着すると1日はつぶれてしまった。
まあいい。こんなことで怒っていてはブラジルではやってられない。
俺は今まで色んな種のピーコックバスを釣ってきた。
日本人では種でもサイズでも俺が一番だ。
実際、プロアマを含め自分以上釣っているフィッシャーマンを俺は知らない。
それぐらいの自信もある。
多種のピーコックバスのあらゆる状況のフェチや生態を体験、勉強してきたつもりだ。
まあ、着きさえすれば必ず難なく釣れるだろう。そう思っていた。
河に着いた。
やはりというか一番気になっていたこと。
赤い魚を育むのは、進化させるのはブラックウォーターだ。
透き通るような赤黒色の清流だ。
ネグロ河と同じで蚊などの悪い虫がまったくいない。
森が河を守っている。
しかし、初めてなのはブラックウォーターの渓流。
フルキャストで対岸に届きそうな狭くて岩だらけの激流なのだ。
俺は少し悪い予感がしていた。
日本にいるときグーグルアースでこの河をよく見ていたが全域ジャングルの森に囲まれたクモの糸のように細い河だったからだ。
ラーゴなんて全然まわりに見当たらなかった。
しかし、きれいに整備された軽快なエンジン音のアルミボートに乗り込み、すぐにキャストし始めると、その不安は一気に吹き飛んだ。
マトリンシャンの猛攻が始まった。ここのはサイズが異常にでかい。
信じられないパワーで引き倒すがかなりバレやすい。
しかし、なんかブリコンなので釣りあげるとそのかわいい容姿からあのスピードとパワーが想像つかない。
釣った時の嬉しさとパワーが最も釣合わない魚である。
ブリコン最強の魚は悲しい種だ。(二年前山本さんホイル焼きごちそうさまでした。)
そして、あらゆる魚の猛攻がはじまるのだが..
ライトロッドに来たから強かったけどお前じゃないんだよ...
トップに出るなよ...ドラドペンシル割れなくて良かったよ..
なんでライトロッドでペンシルの動きみただけで出るんだよ...
手こずるよ...お前じゃないよ...
俺が持つ小中型種のピーコックバスに対してのありとあらゆるワザを繰り出すのだが違う魚が水面を爆発させてくる。
そんなこんなで時間だけが....
ああっ、もうバスが来ます....当分更新が少し開くやもしれません。遠い河に今から出発です.
最終釣り場にたどりつくまでにまだ4000kmはあります...はぁ...
紅い炎伝説 つづく!