2017/3/14

4019:ワット教  

 トレインは浅川サイクリングロードに入り、浅川の流れを遡るようにして走っていった。陽はうっすらと出てきた。気温も少しは上がってきてようであるが、体はそれほど暖まらなかった。

 浅川サイクリングロードは幾つかの橋の下を通り抜けながら続いている。所々で護岸工事か何かをしているようで川の水が途切れている所があった。

 大垂水峠に向かう場合には浅川サイクリングロードの終点まで走る。しかし、目的地は和田峠となったので、陣馬街道と交差する地点で浅川サイクリングロードから離れた。

 陣馬街道に入るとしばらくは市街地を走る。先へ向かうに従って風景は徐々に変わっていく。恩多あたりから道の周囲は相当鄙びてくる。

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 途中、圏央道の下をくぐり、さらに「夕やけ小やけふれあいの里」という名前の八王子市が運営している道の駅でもありキャンプ場でもある広い施設が左手に見えてくる。

 この施設をやり過ごしてだらだらと続く緩やかな上り基調の道を進むと、道はYの字に枝分かれしている。

 左斜めに向かって小さな橋を渡った。実にいい感じの里山的な風景のなかをトレインは順調に進んだ。

 ゆるやかであるが上り基調なのでペースに気をつけないと激坂を前に脚が消耗してしまう。この道は細い道であるが、バスが通る。
 
 バスの終着地点が和田峠の上り口にある。私たちが和田峠の上り口に到着した時、そのバス停にはちょうどバスが停まっていた。

 トレッキング姿の多くの人がバスから降りていた。このバス停の脇には公衆トイレがある。トイレを済ませて、小休止した。

 和田峠の上りは3.5kmほど。けっして長くはないが、その斜度は「これぞ激坂!」と評したくなるほどに厳しい。

 私が「ワット教」に入信したのは数ケ月前のことである。それ以来、その教義に従ってヒルクライムを行う。

 まずはヒルクライムを開始する前に目標とする「平均ワット数」を心に決める。スタートした後は、周囲の様子は気にせずに、サイコンに表示される「ワット」と対話し続ける。

 そして「もっとワットを・・・」と心の中で何度も呟きながら厳しい「修行」を黙々とこなしていくのである。

 今日も「ワット教」の教義に従って、難敵「和田峠」に挑む予定である。目標の平均ワット数は250ワット。激坂は大の苦手科目であるが、最後までたれずに走り切るつもりであった。

 いよいよスタートとなった。バス停の前を通り過ぎて、道路標識に従って右に折れるとすぐに小さな橋がある。ここがタイム計測開始ポイントである。

 この小さな橋から頂上までいつもタイム計測をする。目標タイムは20分。ただし、何度もチャレンジしているが、20分を切れたのは一度だけである。2度目の20分切りを目指してサイコンのラップボタンを押した。




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