2017/3/13

4018:グロスブラック  

 玉川上水に沿って続く道をしばらく西に向かって走っていった。太陽は雲間に隠れがちで顔を出さなかったので、肌寒さはあまり変わらず、体はなかなか暖まらなかった。

 天王橋の手前で左折して八王子方面へ南下していった。しばらく進むと多摩大橋が見えてくる。この橋は多摩川にかかるその名の通り大きな橋である。

 多摩大橋を渡って2度ほど緩やかな坂を上り切ったところにあるセブンイレブンでコンビニ休憩をした。

 ここで、1名のメンバーと合流した。セブンイレブンの店舗の前には9台のロードバイクがずらっと並んだ。

 補給食には、「濃厚チーズバーガー」を選択した。これは見るからにカロリーが高そうである。普段食べたなら健康に悪そうな印象を受けるが、この先ロードバイクでのヒルクライムをこなし相当量のカロリーを消費する予定なので、大丈夫であろう。

 これとホットコーヒーを胃袋に収めたが、その味わいは確かに濃厚であった。コンビニのバーガーはレンジでチンする。

 レンジでチンするとパンがしなっとなる。その食感がダメな人にとってはコンビニバーガーは「ありえない・・・!」となるが、そのしなっとしたパンの食感が受け入れられるい人にとっては「十分にあり得る・・・」となる。

 私の場合「まあ、パンは焼いたほうが美味しいはずであるが、これはこれでありかな・・・」といった感想である。

 補給食で胃袋を満たし、さらにKuota Khanに装着されているボトルから水分を補給した。ボトルを戻して、Kuota Khanを改めて眺めた。

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 グロスブラックの塗装は滑らかに光を反射させていた。派手な色合いではないが、どこかしら内に秘めた気合のようなものを感じさせる。

 そのグロスブラックの色合いを眺めていると、水曜日の夜に「オーディオショップ・グレン」で聴き比べた3台のCDプレーヤーの1台であるBOW TECHNOLOGIEのZZ-EIGHTの姿が思い浮かんできた。

 ZZ-EIGHTもKuota Khanと同じような艶やかな黒を身にまとっていた。そしてその独自の造形美からは、孤高の存在感が鮮やかに放たれていた。

 私は個人的には、このZZ-EIGHTを世界で最も美しいCDプレーヤーに推薦したいと思っている。もちろんデザインは個人的な好みの問題であり、その良さが全く分からない人がいてもおかしくはないが・・・

 ボウ・クリステンセンはこのZZ-EIGHT以外にも数台CDプレーヤーのデザインをしている。どれもセンスの良さを感じさせる製品となっている。

 その中でもこのZZ-EIGHTはずば抜けて素晴らしいデザインである。ZZ-EIGHTは、彼のその芸術的なセンスがピークを迎えた時期の作品であるのであろう。

 そして、聴かせてもらったその音質もその外観同様に滑らかな黒を思わせるものであった。オーディオ的な高性能感はT1i Signatureのほうが上である。ハイエンド系の音が好きな人にとってはZZ-EIGHTは、それほど魅力的には思えないかもしれない。

 しかし、その滑らかで硬質感の少ない音質は特別な魅力を持っている。「これは良い・・・滑らかである・・・」シベリウス、続いてマーラーを聴きながらそう思った。

 Kuota Khanも軽量で硬質なカーボンを素材として使用しているが、うまい具合にバランスをとっていて、体に堪えるような硬さをあまり感じさせない。

 快適性を最重要課題として開発されたモデルではないので、それなりの硬さはあるのであるが、不快感を感じさせないように上手くいなしている。

 Kuota KhanとZZ-EIGHTはその艶やかな黒の色合いだけでなく、「走り」と「音」という全く別の分野ではあるが、その「味わい」という点でも共通点があるような気がした。

 皆が補給食を食べ終えて、コンビニ休憩を切り上げることになった。朝出発する段階では決まっていなかった「大垂水峠」を越えるのか「和田峠」を越えるのかという選択については、話し合いの結果、「和田峠」が選択された。

 「和田峠」はチームで行く峠の中でも1,2位を争う激坂である。今日は刺激的なヒルクライムになりそうである。

 9両編成となったトレインは緩やかに走り出し、和田峠を目指した。まずは甲州街道まで達してから右折して大和田橋を渡った。橋を渡り終えるとすぐに左折して浅川沿いに続く浅川サイクリングロードに入った。




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