2009/6/10

1182:二つの個性  

 私は二人兄弟である。上に兄がいる。六つ違いと結構年の差がある。なので、子供のころは喧嘩をしても相手になるわけもなく、遊びも全く違ってしまっていた。子供の頃は兄のことを一般的に「おにいちゃん」と呼んでいた。

 しかし、姉妹の場合はいつまでも「おねえちゃん」で通るが、男兄弟の場合は、ある一定の年齢を超えてくると「おにいちゃん」ではこどもっぽすぎて恥ずかしくなるものである。

 では、どういう呼び方が相応しいかというとやはり「兄貴(あにき)」ということになってくる。しかし、長年「おにいちゃん」と呼びなれていたので、急に変えると妙にしっくり来ない。どうもみぞおちの辺りがもぞもぞして落ち着かないのである。

 言葉の覚束ない幼少の頃は兄のことを「にいにい」と読んでいたようであるが、その頃の記憶は定かではなく、親からの話で聞くのみである。

 以前書いたように我が家の「にいにい」は3台中2台が入院中であった。が、やっと1台が戻ってきた。SOUND BOXに修理に出していたQUAD22はコンデンサーを交換してもらい元気になった。

 このQUAD22は、他の2台と違い後期型である。前期型の場合セレクターボタンが白地に赤いラインが入っている。一方後期型はセレクターボタン全体が赤い。内部の部品なども若干違ったものが入っているのかもしれないし、また真空管も何度か交換されているはずなので、原因は特定できないが同じQUAD22ではあるが、この2台はその個性に相当な差がある。

 その点は同じ親から生まれながら、その個性にはやはり大きな違いがでる人間の兄弟と同様である。私と兄ともやはりその個性には大きな隔たりがある。

 前期型のQUAD22は溌剌としている。エネルギッシュで弾力的な音を出すのである。こちらは1階のTANNOY ROOMで使っている。

 後期型のQUAD22は堅実である。暴れが少ない。無茶はしないタイプである。こちらは2階のQUAD ROOMで使っている。

 そして、ここのところブログで取り上げている、由所正しい出所でありながら諸般の事情で「謎の物体」と呼んでいるものは、2階のQUAD ROOMで使っている。効果は確かにあるのであるが相性といったものもあり万能ではないようである。我が家では2階のQUAD ROOMでの相性が一番良かった。

 もしかしたら堅実派の後期型QUAD22とのマッチングが良かったのかもしれない。1階の前期型QUAD22は個性が強く協調性に多少欠如しているようである。




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