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2010/1/19

国民健康保険運営協議会会長協議会  民生文教

国民健康保険運営協議会会長協議会が、オークラ千葉ホテルにて千葉県国民健康保険団体連合会の主催にて開催されました。

今回は「千葉県の国民健康保険の現状と課題」として千葉県健康福祉部保健指導課、地引課長から説明がありました。
また、医療費抑制に向けた考え方として「地域を元気にするための健康づくりのあり方 〜特定検診・保健指導において成果を出すために〜 」と題して筑波大学院人間総合科学研究所 久野準教授の講演がありました。 


「千葉県の国民健康保険の現状と課題」
この中では、我が国の国民皆保険制度の利点として、世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を実現している。
反面、千葉県のみならず医療費の伸びが全国的に起こっている。

国民皆保険とは、協会けんぽ(政府管掌健康保険)・組合管掌健康保険・共済組合。市町村国保・長寿医療制度(後期高齢者医療)とその他で約1億2700万人が対象となっています。

国民健康保険は自営業者や農林水産業者を中心とする制度として創設され、昭和36年当時の概況では8割以上が対象でありました。
しかし、平成19年度の統計ではそれらの事業者の加入割合は42%まで減少し、無職者が55%を超えてしまうという厳しい状況になってしまっています。
さらに年齢別の加入者数の推移を見ると、若い世代が多く高齢者を支えていたピラミッド型が、逆ピラミッド型へと変わっており、少子高齢化の現状と一致しています。

これらの現状に対して広域化や国保以外の保険制度とを統合し、一元化するというアイディアが民主党のマニュフェストにはあるが、具体的な方針は未だ示されていません。
県としても、様々な情報が報道から得られている事が多いようで、国からの指示などが今までは文章できちんと出ていたものが、無いケースが多いようです。

老人保健制度が市町村で維持できなくなるおそれを改善するために、後期高齢者医療制度が出来た訳ですが、これを廃止しようとする民主党のマニュフェストと相反する部分もありますので、どう整合性がとれるのか?今後の国の方針を見る必要があります。


「地域を元気にするための健康づくりのあり方 〜特定検診・保健指導において成果を出すために〜 」
医療費抑制に向けた考え方として、特定検診とそれによる保健指導が行われえていますが、なかなか良い成果が上がっていないのが現状です。
いわゆるメタボ検診と言われ、その結果生活習慣の改善などが提案される訳ですが、対象者がなかなか指導を受けてくれず、受けてくれても続かず、続いた方も6ヶ月間の期間が過ぎると元へ戻ってしまうケースが多いと調査結果が示されました。

また、運動療法、食事療法など様々な個別指導を行っておりますが、最近の研究結果ではそれぞれを組み合わせなければメタボ改善(減量や数値の改善など)に効果が低い事が紹介されました。
運動も「30分以上歩きましょう」とか「1日1万歩」と言いますが、これは連続で行わなくても1日でそれだけの運動をすれば同等の効果が得られるそうです。
これは「運動の足し算」と考えて良く、こういう指導をする事により無理なく取り組め、続ける事が出来るようになるのではないでしょうか?

次に運動に筋トレを組み合わせる事が更に効果が高く、脂肪を減らして筋肉量の減少に歯止めをかける事で、運動による認知症予防と筋トレによる転倒防止にもなり多くの副次的効果もあるそうです。
食事制限だけで体重を減らすと、脂肪より筋肉量が減ってしまい、体質的にもさらに太りやすい体質になり筋肉老化に拍車をかけてしまうという研究結果もありました。

3つ目として運動量を可視化する、努力を見える化するために歩数計を利用しようという提案がありました。
人間の特性として横着で長続きしにくいというのがあるので、成果を見る事により続けやすい、さらに1日で出来ない場合に1週間の単位で行う目安が得られるというのです。
初めにあったように1日の運動量は足し算で良いというのがありましたが、生活環境や仕事などあり毎日コンスタントに出来ない方が多いので、「1週間での足し算」との考え方も取り入れて、ライフスタイルにしていく事で成果を出せるという事でした。

メタボも生活習慣病の1つであると考えると糖尿病など他の病気と同じ事が言えるそうです。
それは原因があるからそれに伴った結果が表れ、それが生活習慣病となっているので、その原因を改善する事により、病気になる確立を格段に減らすことが出来る。その結果として医療費の抑制も可能であるとの結論をいただきました。

また、最後に人間には老化と加齢という誰にでも起こる現象を、生涯発達という考え方で健康に長生きして欲しいと締めくくられました。
大変参考になる講演でありましたが、結果を出すためには関心の低い方や忙しいと指導も受けない方々に自分の健康のためにもっと関心を持っていただく事が、急務だと感じました。
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