2009/11/8 14:42
まなざし たじまの俳句
さえずりやちいさく晴れし壷の空
千人のマラソン千の百千鳥
昏睡のあおき正午や雲雀降る
窓はどこだ株式市場に春の鹿
犀が見つめて遠足の鈴が鳴る
ねじまき海岸めざめのあさき蛤よ
蜂が眼を集めて空へ供養の日
空港の菫なんども別れけり
木蓮や天寿の小犬みつめ合う
蒲公英のまわりの濡れている市場
花林檎笑顔のどこか壊れあり
鳥雲に大きな窓の手すりに手
郵便のような私服を着て泉
婚姻や泳げば雲がついてくる
揺れている硝子の青田道あなた
式服の食事ゆうだちすぐそこに
滝壺や大いなるあおぞらは布
家族舟かわせみの正面にいる
水鉄砲鬼が鱗をととのえる
箱庭のおもての門がぶらぶらす
光線のなかを草刈る静寂かな
風鈴や風のほうより次女来たる
座椅子よりきらりとすべる薄暑かな
甘藍や産むまでおとこ影のなか
アラバマに隕石さいたまにトマト
音楽噴水いま偶然のこどもたち
まなざしや鵜を引き寄せる不思議な手
虹と爪似ている雨の誕生日
白南風や息子のつくる迷路解く
釣堀のちいさな橋を渡りけり
蜜豆や夜の気配の客かえる
あかときの島の轍や聖五月
桃の彼方にあめふりの港あり
息吹く柿意に添う姉の嫁ぎさき
暗がりの胡桃をふたつ取りて去る
胸の高さに草笛の草ちぎる
諸氏半身紅葉もうはんぶんは悪
口笛にならぶいちれつ誰か霧
鵙日和天意のごとく傘忘る
露草の森大叔父についてゆく
稲妻や税に言霊はなやぐ日
心臓のまわりのわたしぼたん雪
出来事のような教師や冬の晴れ
トロンボーン抱き霜の世の第三者
風花やおしゃべり少年透きとおる
深雪晴れ鳥の登記を手伝うよ
楽園を京都に似せてつくる雪
兎死して誰に伝える果実かな
見えているものみな鏡なる鯨
ふくろうの軸足にいる小さな子
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千人のマラソン千の百千鳥
昏睡のあおき正午や雲雀降る
窓はどこだ株式市場に春の鹿
犀が見つめて遠足の鈴が鳴る
ねじまき海岸めざめのあさき蛤よ
蜂が眼を集めて空へ供養の日
空港の菫なんども別れけり
木蓮や天寿の小犬みつめ合う
蒲公英のまわりの濡れている市場
花林檎笑顔のどこか壊れあり
鳥雲に大きな窓の手すりに手
郵便のような私服を着て泉
婚姻や泳げば雲がついてくる
揺れている硝子の青田道あなた
式服の食事ゆうだちすぐそこに
滝壺や大いなるあおぞらは布
家族舟かわせみの正面にいる
水鉄砲鬼が鱗をととのえる
箱庭のおもての門がぶらぶらす
光線のなかを草刈る静寂かな
風鈴や風のほうより次女来たる
座椅子よりきらりとすべる薄暑かな
甘藍や産むまでおとこ影のなか
アラバマに隕石さいたまにトマト
音楽噴水いま偶然のこどもたち
まなざしや鵜を引き寄せる不思議な手
虹と爪似ている雨の誕生日
白南風や息子のつくる迷路解く
釣堀のちいさな橋を渡りけり
蜜豆や夜の気配の客かえる
あかときの島の轍や聖五月
桃の彼方にあめふりの港あり
息吹く柿意に添う姉の嫁ぎさき
暗がりの胡桃をふたつ取りて去る
胸の高さに草笛の草ちぎる
諸氏半身紅葉もうはんぶんは悪
口笛にならぶいちれつ誰か霧
鵙日和天意のごとく傘忘る
露草の森大叔父についてゆく
稲妻や税に言霊はなやぐ日
心臓のまわりのわたしぼたん雪
出来事のような教師や冬の晴れ
トロンボーン抱き霜の世の第三者
風花やおしゃべり少年透きとおる
深雪晴れ鳥の登記を手伝うよ
楽園を京都に似せてつくる雪
兎死して誰に伝える果実かな
見えているものみな鏡なる鯨
ふくろうの軸足にいる小さな子
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