日本経済新聞
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財政危機で「借用書」 米加州知事「7月末までに現金底をつく」
【シリコンバレー=田中暁人】米地方財政の悪化が深刻になってきた。大幅な歳入不足でカリフォルニアなど複数州が新会計年度入りした1日までに新年度予算案をまとめることができなかった。財政赤字の縮小策で議会と州政府が折り合えず、住民に身近な公共サービスの縮小も現実味を帯びている。
財政危機を受けて非常事態を宣言したカリフォルニア州は市や町、民間企業、住民への税金還付などの支払いで、現金や小切手ではなく将来の支払いを約束する「借用書」の発行に踏み切った。シュワルツェネッガー州知事は2日の記者会見で「7月末までに現金が底をつく」と述べた。
一方、米連邦準備理事会(FRB)は借用書の乱発が金融システムを揺さぶりかねないとみて警戒。預金者らに対し取引先の銀行が州の借用書を受け付けているかどうかや、いつ現金が引き出せるかなどを確認するよう注意を促した。 (20:13)
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無い袖は振れぬ、ということで、カリフォルニア州から金を受け取る予定になっていた人々は、金の代わりに借用書を受け取ることになるようだ。そもそも、このシュワルツェネッガー氏が州知事に当選したのは、デイビス前知事がエンロンがらみの電力危機で巨額の借金を負ったのに対し、州民が怒ってリコールを成立させてしまったのが、きっかけだった。彼はこの借金問題を解決させる、と公約して登場したのだが、果たして借金は一向に減らず、むしろこのたびの経済危機で問題が悪化したために、こんな事態になったのである。このままでは、彼は「カリフォルニア州」を終わらせる者=ターミネーターにもなりかねない。
しかし、問題があるのはカリフォルニア州だけではない。このところ、民間企業に巨額資金を注ぎ込んでいる合衆国政府の財政は、大丈夫なのだろうか。ただ、合衆国政府については、本当に倒産させてしまって、GMではないがこれを分割し、それぞれを独立国家にしてしまう手もあろう。ソ連が崩壊して、ウクライナその他の国家が独立してしまった事実を考えれば、元来、United Statesでしかないのだから、その枠組みがはずれても、各Stateが単独で、あるいは地域ごとにまとまって政府を作れば良いとも言える。
もっとも、そうなると中国や日本のように米国債を大量に保有する者たちは、紙屑となってしまった債券を手に、肩をすくめるしかなくなってしまうことであろう。

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