産経新聞
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佐藤優被告の有罪確定へ 最高裁が上告棄却
2009.7.1 17:10
有罪が確定する佐藤優被告 外務省関連の国際機関「支援委員会」に対する背任などの罪に問われた同省元主任分析官、佐藤優被告(49)=起訴休職中=の上告審で、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は、佐藤被告側の上告を棄却する決定をした。懲役2年6月、執行猶予4年とした1、2審の有罪判決が確定する。決定は6月30日付。
佐藤被告側は一貫して無罪を主張。鈴木宗男衆院議員(61)=あっせん収賄罪などで1、2審実刑、上告中=を立件するための国策捜査だったなどとしてきた。
1、2審判決によると、佐藤被告は平成12年、日本人の学者らを国際学会に参加させる費用など計約3300万円を支援委から不正に支出させ、同委に損害を与えた。また同年3月にあった、支援委発注の国後島のディーゼル発電施設工事の入札で、予定価格の元となった情報を三井物産側に漏らし、支援委の業務を妨害した。
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彼の存在が日本にとって有益だったのは、検察庁は「国策捜査」をする、という概念を我々に与えたことだろう。それ以外にも、彼が職業上学んだ「インテリジェンス」「ロシア政治分析」などの成果が活字になることによって、しかもそれらがきちんとした文章力に裏付けられて書かれることによって、彼は日本人の想像力を広げてくれている。
面白いのは、彼にとっては東京拘置所での先輩にあたる村上正邦前参議院議員との間で語られた「南朝」正統論である。ここで彼らは南北朝時代の吉野朝(南朝)が生み出した国家意識の高揚が、日本歴史と日本人の形成に大きな役割を果たしたことを指摘している。この議論は、村上氏には執行猶予が付かず、現在服役中となってしまったために中断しているようだが、非常に面白い指摘だ。北朝の場合は、足利氏という権力者によって据えられた正統性しか主張できないのだが、南朝という権力の正統性は、血統以外の何者にも求めることができない。現在、権力を握っている者の正統性が疑問視される時、南朝のように超越的な正統性を訴えることで、日本人としての価値や誇りを回復できると考えているのだ。その尊王論は、あくまでも現実的な政治的効果を狙うインテリジェンスの考え方に従ったものである。

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