川柳の伝統とは古き良きものを守ることではなく、無自覚に踏襲することでもない。しかし、ややもすると伝統派を自称する人たちは、ある時代に成立した形式(古川柳)を権威化して守り続けることのみを拠り所としているようだ。勿論、古川柳は私たち川柳するもののよりどころでもあり財産でもある。だからといっていつまでも三要素や江戸時代の人情に凭れていたのでは川柳は時代に置き去りにされ、日に日に衰弱する道をたどるしかない。
川柳の伝統を今という時代の中でどう再生してゆくか。真摯にそのことを考えながら、時にお祭り騒ぎの大会も悪いことではない。だが年がら年中大会というお祭り騒ぎ、それでいっぱしの作家気取りは聞いてあきれる。

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