300人の女性と、15人の男性役員と10人の職員が一堂に会議をし、食事をし、しかも10の分科会の部屋を確保し、宿泊する。それだけ収容できるホテルはそうそうあるものではない。琵琶湖畔、雄琴温泉にある琵琶湖グランドホテルはそれを引き受けたマンモスホテルである。
だが難儀なのは移動である。大会議室や分科会の部屋への、迷いながらの移動は仕方ないにしても、部屋からレストランへ、いくつもある大浴場へ、その都度、東館から西館へ、エレベーターを乗り継いでの移動にマイッタ。
夜中に・・「風呂に行きますか」「二度目はもういいです」「カラオケバーに行きましょう」「どうぞ・・」「朝風呂はどうですか」「いや、いいです」「朝食は・・」「いいです・・イヤ遠くても行きます」。
とにかく動かないこと。相部屋の、消灯して9時にはもう寝入っている福島県の役員。12時になっても帰ってこない兵庫と福岡。動かないと決めた私は部屋の廊下の片隅で、薄暗い明りを頼りにせっせとウインド・ノーツを書いた。
それにしても300人の女たちの宴会はすごかった。まさに放たれた猛獣のごとく、食い飲み、歌い踊る。しかも自前の衣装持ち込みで、鹿児島の女性たちによる「オハラ節」から、つぎつぎとお国自慢が入れ替わり立ち替わり、トリの「阿波踊り」は300人の総踊りだから壮観というほかない。
途中何度か、逃げ惑う私に無理やりスカートをはかせ、フラダンスの真ん中に引っ張りだされたり、頭にリボンをつけて、トナリのミヨちゃんになったりと散々だったが、写真は撮るな〜っと絶叫はしたものの、どうなっていることやら。
2時間ほど経って、まだ終わりそうになかったが、8時頃こっそりと抜け出して、熱い珈琲をすすって、部屋に帰った。・・ウインドノーツを書かなければ・・。

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