ときどき覗くネットの百人一首。高貴な歌人の流麗な相聞歌として遠巻きに眺めていたのだが、一首ずつ読んでみれば、なあんだどこにでもある男と女の寝物語であったり、恋の乱れであったり、愚痴であったり嫉妬であったり、時代は変わっても歌の中身は少しも変わらない。
この歌などもうすこしスケベ心が出てもいいのにと・・ごめん・・。
天津風雲の通い路吹き閉じよ乙女の姿しばしとどめん 僧正遍昭(816〜890)
空を吹き渡る風よ。どうか、雲の中にあるという、天に通じる道をふさいでおくれ。舞い終わって、天に帰って行くおとめたちの姿を、もうしばらく、ここにひきとめておきたいから。
遍照がまだ仁明天皇に仕えていた頃、宮中で五節の舞(宮中で毎年十一月に行われる儀式での踊り)がありました。「なんと美しい娘たち。引き止めておくことはできないだろうか。」そうおもった遍照は、風に呼びかけてみたのでした。
1000年もまえの歌の作られた動機まで、まるでそこに居合わせたかのように・・見事。それにちゃんと作者のプロフィルまで紹介されている。
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