人間椅子 『狂ひ咲き〜二十周年記念ベスト盤発売ツアー 青森公演』回想
2009.3.7.(SAT) 青森Quarter
ようやく季節も穏やかになりかけた頃でしたが、その日に限って寒さがぶりかえし。風も強く、雪が舞えば吹雪です。
この悪天候さ加減がいかにもと言う感じですが、この寒さは青森人にもこたえるものでした。
その寒い中、クォーターの前で各地の檀家さんと再会、十数名とやぁどうもどうもとご挨拶。こだわりを分かち合える仲だからかどうか、人間椅子のファンはみんなフレンドリーで楽しい。
整理番号順に入口前に並ぶ。風がびうびう強い。冷たい。並んでいる時間がとても長く感じられました。
僕は30番台、最前じゃなくてもいいので、いいポジションを押さえたいなぁと思いつつ。
入場がはじまり、クォーターのオーナーさん達に挨拶しつつ中へ。ドリンクは後回し、いいポジションへワラワラと。
場内、レインボーのアルバム、ライジングが流れています。待つこと30分。
SEが流れます。ワシャワシャと効果音のようなもの。あとでこれが和嶋さんが高校時代に作った鉄格子黙示録の導入部だったことが明かされます。
初期の曲を再録音したものも含まれる今回の20周年ベストアルバム、原点が間違っていなかったことを確信したと語る和嶋さん、その回帰の意味も込められたこのSEなのでしょう。
お3人様登場。歓声。
おもむろに鈴木さんが顔を作りベースを弾き出す。ボボ。ボボ。「鉄格子黙示録」。
歌入りの完全版。実に感激。後半のアルペジオの部分には思いのほか濃い目にフェイザーがかかってました。
続いて「恐怖!!ふじつぼ人間」。シンプルなノリのところ、身体でリズムをとって楽しみます。サビのところは怒涛のヘドバンポイント。陸奥湾方面からま○かいラーメンのにおいに誘われてやってきた今日のふじつぼ人間。
間髪入れず「りんごの泪」へ。一番最初にはまった曲がこれかな。シングルにはなってない曲ですが、当時ボーリングセンターなどに置いてあるレーザージューク(古!)に入ってて、よく100円入れてかけてました。青森で津軽弁の語り。僕らにはごく普通に聞こえますが、ほかの地域の人にはどう感じられるのかな。異国語に聞こえるのかしらん。
曲が止み、いつものほのぼのまったりMC。20周年のこと、先述の鉄格子のこと。
いわゆる普通のベスト盤とは違い、初期の良さの再確認に加え、現在進行形の椅子の魅力も併せ持った強力な2枚組。その中の、現在の部分。新曲「狂ひ咲き」へ。昨今の和嶋さんの作風の集大成。展開、歌詞、唄。スタイルと伝統ともいえる個性を大事に守りながら、それでいてモダンに進化している姿を生で体感しました。
その後、レアな曲が2曲続けて演奏されました。「平成朝ぼらけ」「ギリギリ・ハイウェイ」。前者をライブで聴くのは、1991年の「幸福のねじ」がシングルで出る直前のライブの時以来。これはそのカップリング曲。
後者は前のツアーでもやったっけかな。こういうシンプルなリフで押す8ビート曲も好きです。
ギターをWネックに持ち替えつつMC。昔はきれいな顔立ちだったという話。若い頃は加勢大周に似ていたと自称ネタ。これ、先ほど書いた、「幸福のねじ」がシングルで出る直前のライブでも言ってたはず。よく覚えてます。
劇的な展開が美しかったです、「夜叉ヶ池」。
再録音の「陰獣」が思いのほかいい出来だったと話す鈴木さん。こりゃもうシングルカットだ!とまで。PVも作ります!とまで。大好きな松嶋菜々子ちゅわんに出てもらいたい、とまで。僕が持ってるアダルトビデオ(久しく聞いていない響き・・・)に松嶋菜々子さんのそっくりさんがいるんですが、それでもいい、とまで。和嶋さんとノブさんは通行人A,Bで使ってあげる、とまで。通行人が突然頭がおかしくなるのっていいですね、とまで。
ローチューニングコーナーへ突入、「陰獣」〜「黒猫」。
さらに鈴木さんのプロモネタは続く。僕がやせたあかつきには髪を伸ばし死神の格好をしてこの曲のPVを作りますと宣言し「死神の饗宴」。アドリブでベースをメキメキ弾きつつ繋がってゆく「相剋の家」。あぁ淡い光・・のところでの日の光のような照明が凄く効果的で、和嶋さんの唄と相まって幻想的で。のちに、クォーターは照明がいい!とみなさん言ってらっしゃいました。
この強力なロー4曲の連続は、椅子のエキスがギュッと凝縮された濃厚な至福でありました。ここで一区切り、ターニングポイントという感じです。
このへんで青森恒例のノブさんの「ジョンガってる」MC、ノブさんらしい元気なトークがやっと。このあとの和嶋さんのMCで、伝説のなんちゅうかほんちゅうか発言が飛び出します。吹雪で高速道路通行止めを食らい、レンタカー屋の手違いというかなんちゅうかほんちゅうか、夏用のタイヤがついていたために、機材車のタイヤにみんなでチェーンを取り付けた話、ノブさんだけ寝ていた話、チェーンを付けたはいいけど道路にまったく雪が無く、ガガガガとただうるさいチェーンを付けただけの車と化していた話、その音がなんかに似てるなと思ったら映画で見た零戦だ、という話・・・。
人間椅子のみなさんはこのあとすぐ西のほうへ移動されるとのこと、西から京へ話を繋げ、次の曲へ持っていく。4枚目からの名曲「羅生門」。重さあり、変拍子あり、展開あり、テンポアップあり、ドラマティックな曲。
初期の曲の良さを見直したきっかけの一つ、「猟奇が街にやってくる」。途中のHai!は本来は憂鬱な掛け声なんだけど、今日はライブですからみんなで元気良く、と。アーユーレディでございます!と始まりました。
ノブさんがまた元気に叫んでくれました。ノッてくれますか青森!一番最初に世に出た彼の歌う曲「道程」へ。痛快なロックンロールナンバー。前の二人はいつものダックウォーク。仲いいなぁ・・
ノブさん、これからもファンに喜ばれるように、人間椅子に貢献できればいいなと話されていました。ハイパワーヒッティングと明るいキャラで、これからもよろしくお願いします。
椅子のライブにははずせない人気曲「幸福のねじ」へ。中間の3連リフへ行く前に一旦ブレイクをはさみ前に出てくる和嶋さん。そしておもむろに刻み出す。
続けざま、この曲で人間椅子を知った人も多いでしょう「針の山」。オリジナルを超えているといっても過言ではない、もはや椅子の血となり肉となっている代表曲。
エンディング、本編終了です。
アンコールの手拍子。
出てきた。はたして僕は次の曲のところへ行けるんでしょうか、と白装束の鈴木さん。次の次の曲のところへ行くんじゃないでしょうかと、ツアーTにモンペの和嶋さん。
いずれにしてもどっちかには行くことになってます、とまず「天国に結ぶ恋」。そして「地獄」。
また一旦引っ込みます。
出てきた。おケツスケスケ研ちゃんに女性陣悶絶。みうらじゅん賞受賞の話、先日SHIBUYA-AXで「勝手に観光協会」のライブに出演し、青森にちなんだ曲を演奏してきた話。
ななななんとそのとき演奏した幻の曲「斜陽の恋」が披露されました。わかりやすいリフと唄の比較的短い曲でした。貴重!
最後へ。♪や〜え〜えええあ〜♪と唄い出す鈴木さん。ロック大臣?と思いきや、爆裂ハイスピードソング「ダイナマイト」へ。
燃え尽きました。振った首がもう痛い。明日は自分らのライブなんだけど、かえりみず。
ライブ中、椅子のみなさんが、僕らごときのライブの告知をしてくださいました。光栄でした。
ライブ終了後は寒い中、初めて外で待ちました。けっこうなかなか出てこなくて、凍えながら震えていると、機材の搬出がはじまり、ファンは邪魔にならぬよう見守ります。
みんなで、出てゆく機材車を見送りました。
追記:
ライブ終了後、物販付近でso-maxさんとウロウロしていたら、とある男性に「ドグラマグラの方ですか?」と聞かれました。「はい、そうです」と答えると、その方は地元の新聞社・東奥日報社さんの人でした。以前人間椅子の記事を数回連載で書いてくださった方です。そのとき、かなり感激した僕は新聞社宛に長いメールを送ったのでありますが、それを覚えていてくださってのことでした。その記者さん自身も人間椅子のファンで、全アルバム持っていると聞いておりました。僕の送った文章を大事に保管して下さっているそうです。今は違う部署に移ってしまったが、また機会があれば記事に取り上げていきたいと言われていました。なんか妙に感激+嬉しくなる出来事でした。
演目:
鉄格子黙示録
恐怖!!ふじつぼ人間
りんごの泪
狂ひ咲き
平成朝ぼらけ
ギリギリ・ハイウェイ
夜叉ヶ池
陰獣
黒猫
死神の饗宴
相剋の家
羅生門
猟奇が街にやってくる
道程
幸福のねじ
針の山
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天国に結ぶ恋
地獄
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斜陽の恋
ダイナマイト

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