以下、清水の個人的な意見に付き。
天才は99%の才能。
無い者が努力しても所詮一生凡人のまま。
才能は選ばれし者に生まれながらに備わるものなのだろう。
選ばれ天才として生を受く者はそれを生かし人々に発表する義務がある。
伴う産物として新譜【未来浪漫派】は日の目を見た。
僕が10代の頃からずっと憧れ追いかけ続けてきた和嶋慎治というお方はやはり天才にたがわず、その文と音の双方に全く以て自分の理想の姿を見出すのである。

くだけて何が言いたいかというと人間椅子というバンドはやっぱ凄いなということ。
今までも、アルバムが、新曲が、出る毎に僕はずっと感嘆してきた。
期待を裏切られたことが、無い。
嫌いな曲が、無い。
気の早すぎるサンタさんがプレゼントを持ってきた。
数箇所に頼んでるもののうち、いち早くユニオンさんの湯のみ付が届く。

最初から和嶋さん贔屓だからというわけでもないが、特に彼の詞も曲もギターも、アイデアに満ち溢れていて素晴らしい。
新譜の路線としてはノブさん加入後の三悪以降の流れを踏襲、ギターサウンドも足元で基本の歪みを作る最近の硬派な印象。アルバム全体的に大人の音楽で、しっかり噛み砕かないと真の味が味わえないもの。
重厚な1曲目の印象があまりにも強烈で完璧で、それがアルバム全体のカラーをほぼ染め上げている気がするが、「人間椅子=重い」という図式はもはや当てはまらない。前向きな曲も含め、色々なスタイルのものが並ぶ。今までも定番だったへヴィで深いものも、軽快なロックンロールも、ストレートなラブソングもある。
和嶋さんは、「三悪道中膝栗毛」における「新生」の時点で、新たなる出発を誓ったのである。
ファンは新しいスタイルを受け止めつつ、ただ大きなものに委ねられていけばそれでいいだろう。
また、それを受け止められるものが真のファンであるとも言える。
この期に及んでいつまでも初期のスタイルへの回帰希望に固執する子供じみた人はもうついて行くのは無理だろう。
マスヒロさんが去ったとき、和嶋さんはこう言った。
「失った穴は、失ったもの自体でしか塞がることがない。
マスヒロは、誰よりも早く次の地平への一歩を踏み出しています。
我々も うかうかしていられません。
新しい誰かと、新しい時代を築いていかなければと思います。」
それが今、淡々と実践され続けている。
新譜の曲ごとの細かな感想は別の機会に設けるとして、この中で気に入ってるベスト5。
@太陽の没落
A深淵
B赤と黒
C塔の中の男
D秋の夜長のミステリー
今回も素敵な贈り物をありがとうございます。

人間椅子のファンは、幸せだ。

38