佐藤栄作総理退陣記者会見を見て

2017/11/21 | 投稿者: 鹿苑院

昼のテレビで佐藤栄作総理の退陣記者会見の映像が流れていて、興味深く見た。
まず佐藤総理は「テレビカメラはどこだ? ああ、そんな隅っこにいたら可哀想だ。もっと真ん中に来なさい。僕は偏向新聞は大嫌いだからテレビを大事にする。僕が言った言葉が新聞の文字になるとまるで違うようになるんだから。僕は国民と直接話したいんだ。だからテレビで僕の言うことをそのまま流してくれ」と言う。
これに対して新聞記者が「私たちよりテレビを優先にするのは納得できません」と抗議し、佐藤総理は「じゃあ出ていきなさい。出て行ってもらって結構。」と応じて新聞記者を全員追い出す(なお、言葉は概略であり正確な逐語記録ではありません)。

この佐藤総理の言動は半分正しく半分間違っている。新聞が偏向だらけなのは事実だが、ではテレビが中立かというとそれは違う。現在でもテレビ局の主張にとって都合の良いように編集するのは当たり前のように行われているし、ワイドショーで宮根誠司、テリー伊藤、室井佑月といったくだらない連中が一方的な批判をして(適当に悪口言うだけで金になるんだからこんな楽な仕事もない)、それに対して反論するコメンテーターは不在のまま番組が進むのもよく見る。
きっとその時代にニコニコ動画があれば佐藤総理は新聞とテレビを排除してニコニコ動画だけを相手にしただろう。

その時代をリアルタイムで知っているわけではないのでこれに対する世論がどうであったかは知らないのだが、当時は左翼全盛の時代で新聞は公平中立という幻想がまかり通っていたから、国民は新聞記者の味方をして佐藤横暴を叫んだのではないだろうか。新聞の偏向が誰も知るところとなった現代とは逆である。
つい先日も毎日新聞で、先の衆院選で若い世代ほど自民党に投票したのが多かったことに触れ、「若者=反権力ではなくなった」と書いていた。
「若者=反権力」という図式自体が古臭く中二病だと僕は思っていたのだけど、「若者はこの国を牛耳る真の権力が左翼マスコミであることに気づいてこれに反発しているわけで、つまり若者が反権力なのは今も昔も変わらない」という指摘もネット上に書き込まれていて、これは慧眼だと感じ入った次第である。
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