もう一つの武士道

2017/2/23 | 投稿者: 鹿苑院

葉隠に代表されるような、いわゆる武士道と呼ばれるものは江戸時代に作られた。従って戦国時代を戦った男たちはそういうものとは関わりがなかった。戦がない平和な時代だから綺麗な事を言っていられたわけで、毎日が死と隣り合わせの時代はとにかく生き抜くことが第一でそのためなら卑怯もラッキョウもなかった(by 6代目バルタン星人)。

ただ、その上記の武士道を「江戸武士道」と名付けるとしたら、日本の歴史にはもう一つの武士道があるように感じる。名付けるなら「鎌倉武士道」と言うべきか。

「平家物語」などの源平合戦の記録を読むと、あの時代の武士たちはただ勝てばいいというようなラフさはなく、ゆかしさがある。正々堂々と一騎打ちもするし、鎧に梅の枝を挿して芳香を撒き散らしながら戦った者もいるし、敵味方が見守る中で扇の的を射て喝采を浴びた者もいる。
なにか江戸武士道が無理に瘦せ我慢して肩肘張っているような窮屈さを感じるのに対し、鎌倉武士道は自然発生的なおおらかで優雅な男らしさを感じる。坂東武者を名乗る僕が尊ぶのはこの鎌倉武士道の方である。
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