2017/12/5 | 投稿者: 鹿苑院

孫権が自分の息子の嫁に関羽の娘を望んだことがある。孫権は呉の君主であり関羽は蜀の臣下だから、身分・家柄から言えば孫権の方が格上のはずだが、関羽の返事はこうだった。
「虎の子を犬の子にやれるか」

直後、関羽は魏と対峙中に後方の呉の裏切りに会って命を落とすのだが、関羽は「孫権に裏切るような度胸があるはずもなく、万一裏切っても簡単に返り討ちにできる」と呉を軽視していた節がある。
生け捕りにされて孫権の前に引き出され、仕えることを勧められても「おまえなんかに仕えることができるか、紫ヒゲの鼠め! さっさと首を刎ねろ」と悪態をついて断固仕官を断るので孫権もやむなく斬首した。

この関羽の孫権に対する見下した態度がどこから来ているのか考えると、中国に伝統的にある華北人から江南人への差別意識が根底にあるのではないだろうか。関羽が孫権を指して紫ヒゲと呼んでいるように、本当に孫権の毛の色は漢族のそれとは違っていたようで、タイ系の少数民族だったのではないかと言われている。華北人の関羽から見れば蛮族であって、これに仕えるぐらいなら死んだ方がマシという発想になるのは今よりも中華思想が強烈な昔ならさほど不自然でない思考回路かもしれない。
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2017/11/30 | 投稿者: 鹿苑院

兄亡き後、弟が嫂(兄の嫁)と結婚するという行為はまあ日本人の感覚ではおぞましいことだと思う。
中国(漢族)でもその感覚は同じで、「三国志演義」で桂陽の太守・趙範が趙雲に降伏した時、同姓の誼で義兄弟の契りを交わしたが、調子に乗って未亡人となっていた嫂を趙雲に嫁がせようとしたため、「義兄弟になった以上、おまえにとって嫂なら私にとっても嫂。それを娶るなどという人でなしの振る舞いができるか!」と激怒した趙雲にタコ殴りにされる場面がある。
漢族も日本人と感覚が同じというよりは、漢族の倫理観が日本に伝わったとみるべきかもしれない。

ただし世界的に見るとこれを別段タブーにしていない文化も多い。遊牧民の間ではむしろ頼る人を亡くした嫂を娶ることで保護してあげるという美談になる。
むろん満洲人も例外ではなく、清朝の摂政王ドルゴンはこれをやっている。そしてこれが死後の不幸の因になった。娶った嫂には息子がおり、これが順治帝である。ドルゴンは順治帝の摂政として清朝を牽引するが、彼の死後この甥はドルゴンを皇室から除名し墓を暴き死体を斬首している。幼時から漢文化に染まっていた順治帝にとっては叔父と母の行為は不潔としか思えなかったのだ。

旧約聖書にも嫂を娶る話が出てくる。それも神の命令でである。これによりオナンという青年が嫂を娶るのだが、子供ができてしまうとその子は亡き兄の子という扱いになり自分は財産を相続できなくなるので、性交時に故意に精液を地に漏らすという行為をしたため神の怒りを買い殺されている。
これが「オナニー」の語源になったのだが、元来は「生殖を目的としない射精」のことであり現在の意味とは少し違う。
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2017/11/28 | 投稿者: 鹿苑院

日馬富士と貴ノ岩の事件。毎日のように一般ニュースからワイドショーまでそれしか話題が無いのかと思うほどに大々的に報道している。
そりゃあ国技だからと言われてしまえばそうなのかもしれないが、死人が出たわけでもないたかが酔っ払いどうしの暴力事件、大多数の国民にはなんの関係も無いわけだしそんなに大騒ぎするようなネタかと思う。

よく言われることだが、テレビがゴシップばかりを連日報道するのは国民に知られると大騒ぎになる何かが進んでいる時だという。
原則として大衆はバカなのでごちゃごちゃ言いだしたりパニックになったりするよりは高度なことは専門家に任せて国民は知らないままの方が良いと僕も思うが、想像をたくましくして例えば今、国民が知ったら大騒ぎになるようなことといったらなんだろうと考えたら、やはり北朝鮮ではないだろうか。米朝戦争が秒読み段階に入ったのかもしれないし、核ミサイルの照準が東京をロックオンしたのかもしれない。いや、あくまで想像である。
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2017/11/21 | 投稿者: 鹿苑院

昼のテレビで佐藤栄作総理の退陣記者会見の映像が流れていて、興味深く見た。
まず佐藤総理は「テレビカメラはどこだ? ああ、そんな隅っこにいたら可哀想だ。もっと真ん中に来なさい。僕は偏向新聞は大嫌いだからテレビを大事にする。僕が言った言葉が新聞の文字になるとまるで違うようになるんだから。僕は国民と直接話したいんだ。だからテレビで僕の言うことをそのまま流してくれ」と言う。
これに対して新聞記者が「私たちよりテレビを優先にするのは納得できません」と抗議し、佐藤総理は「じゃあ出ていきなさい。出て行ってもらって結構。」と応じて新聞記者を全員追い出す(なお、言葉は概略であり正確な逐語記録ではありません)。

この佐藤総理の言動は半分正しく半分間違っている。新聞が偏向だらけなのは事実だが、ではテレビが中立かというとそれは違う。現在でもテレビ局の主張にとって都合の良いように編集するのは当たり前のように行われているし、ワイドショーで宮根誠司、テリー伊藤、室井佑月といったくだらない連中が一方的な批判をして(適当に悪口言うだけで金になるんだからこんな楽な仕事もない)、それに対して反論するコメンテーターは不在のまま番組が進むのもよく見る。
きっとその時代にニコニコ動画があれば佐藤総理は新聞とテレビを排除してニコニコ動画だけを相手にしただろう。

その時代をリアルタイムで知っているわけではないのでこれに対する世論がどうであったかは知らないのだが、当時は左翼全盛の時代で新聞は公平中立という幻想がまかり通っていたから、国民は新聞記者の味方をして佐藤横暴を叫んだのではないだろうか。新聞の偏向が誰も知るところとなった現代とは逆である。
つい先日も毎日新聞で、先の衆院選で若い世代ほど自民党に投票したのが多かったことに触れ、「若者=反権力ではなくなった」と書いていた。
「若者=反権力」という図式自体が古臭く中二病だと僕は思っていたのだけど、「若者はこの国を牛耳る真の権力が左翼マスコミであることに気づいてこれに反発しているわけで、つまり若者が反権力なのは今も昔も変わらない」という指摘もネット上に書き込まれていて、これは慧眼だと感じ入った次第である。
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2017/11/20 | 投稿者: 鹿苑院

蒲生氏郷が「秀吉の次は誰が天下を獲るか」というテーマで朋輩と話したことがある。ほぼ全員が徳川家康の名前を挙げたが、氏郷だけはそれに異を唱えた。家康はケチだから人が付いてこない、前田利家こそふさわしいと言うのだ。

家康のケチは誰もが知る有名なことなのだが、しかし実は前田利家のケチもなかなかのものである。なにしろ若い頃に一度信長から織田家を追放されている。その間無収入の生活を送っており、その時になめた辛酸が身体に染みついていたために加賀の太守になってもそれは変わらなかった。
兵卒を雇用していると給料を払わないといけないからという理由で少数の兵しか持っていなかったため、佐々成政が末森城に攻めてきた時には迎撃したくても兵がいないので、妻のまつに「お金に槍や鉄砲を持たせて戦わせれば?」と嫌味を言われたエピソードもあるぐらいだ。

家康と並ぶ力の持ち主でケチではない人物といえば、毛利輝元を挙げるべきではないかと思うのだが、氏郷が彼の名前を挙げなかったのはおそらく、信長信者の氏郷には旧織田家出身者以外に天下を獲ってほしくない想いがあったのだろう。
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2017/11/15 | 投稿者: 鹿苑院

大学の頃、同級生がちびまる子ちゃんが好きで、あれだけは毎週欠かさず見ていると言っていたので人間いろいろだなと思った記憶がある。僕はあれが苦手で、極力見たくない漫画なのだ。

ちびまる子ちゃんを見た時のザラっとする気持ちの訳が自分でもうまく言葉にして説明できず、女性がよく言う「生理的に無理」がこういう感覚なんじゃないのかとすら思っていたが、試しに検索してみたらやはりまる子が苦手で見たくないという人が結構いるようだ。
まる子が子供のくせにスレているのが嫌だという意見も相当数あったが、僕の原因はこれではない。それと並んで多数を占めていたもう一つの理由の方が僕の気持ちをハッキリと説明している。

つまり、あれはジョックのための漫画なのだ。大野君、杉山君のようなスポーツが得意な子はまる子も君付けで呼ぶが、他の男子は呼び捨てにされている。勉強が得意な子の代表としてまるお君がいるが彼はかっこよく描かれてはいない。その他の長沢、藤木、山根など言うに及ばずである。

ジョックを尊し、ナードを卑しとするスクールカーストが子供番組にふさわしくないほど明瞭に描かれているから、スポーツが得意でクラスの中心にいた人は楽しかった子供時代を思い出せるあの番組を好きになれるのだろう。そうでなかった者にとっては不快な思い出をほじくり返されるばかりである。
そういえば、冒頭の同級生も授業中はほとんど寝ており、大学にはほとんど部活のバスケをするために来ているようなやつだった(不思議と大学という世界にはこういう人種が多く、教員もこの手合いには甘い)。
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2017/11/5 | 投稿者: 鹿苑院

1年に一度のお楽しみ、ハピこしライブに参戦してきた。名探偵コナンをパロったストーリー仕立てのライブ。このスタイルは堀江由衣以来の伝統でもあり、レーベルは変わってもみかこしがほっちゃんの正統後継者であることを再認識できた。

いろいろ素晴らしかったが倉木麻衣さんの「Secret of my heart」のカバーを歌っている時のみかこしがなんだか神々しいほどに美しく思えて、つい涙が出そうにすらなった。
会場には倉木麻衣さんから贈られたフラワースタンドもあった。倉木さんに憧れてこの世界に入ったみかこしだから、憧れの人からこんなふうにしてもらえるなんてどんな気持ちだろうとうらやましくもなった(僕もハヤタ隊員にプライベートの電話番号教えてもらったけど)。

なお、欲しかったパンフレット&カレンダーが売り切れだったのは痛恨だったが、同じくライブグッズのえびせんべいを買ったら製造元がうちの市内だったのがなにげにテンション上がった。
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2017/10/30 | 投稿者: 鹿苑院

華厳経というお経が好きだ。ただし最初にカミングアウトしておくと僕はまともに華厳経を読んだことはなく、様々な仏教書から華厳経について書かれた断片的な文を繋ぎ合わせて「だいたいこんなお経だろう」と我流で味わっているに過ぎない。そこんとこヨロシク。

華厳経には「宇宙仏」とでも呼ぶべき仏について説かれている。ある意味その仏こそが宇宙そのものであって(キリスト教的な人格を持ったGODではない)、インドに現れた釈尊はこれについて語ることをライフワークとした。
華厳経にはその仏の名を毘盧遮那仏としている。密教でいう大日如来と同じということは確かな定説だが、浄土系でいう阿弥陀如来も法華系でいう久遠実成の釈迦如来も多分に華厳経の思想をベースにしているんじゃないかと僕は勝手に思っている。

華厳経の世界観を知ることで僕は仏教がわかった気がした。仏教全宗派に共通するお経は無いが、それを強いて選ぶなら華厳経こそふさわしいと思う。
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2017/10/29 | 投稿者: 鹿苑院



そしてこれが今二番目に好きな曲。例えようもなくかっこよく美しい。
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2017/10/29 | 投稿者: 鹿苑院



今一番好きな曲。

僕はスターチャイルドのファンなので、みかこしが離脱したことは今でも返す返す痛恨に思っている。ただ、それのおかげでこんな素晴らしい曲ができたことはうれしい化学反応であり、ありがたいと素直に思う。キングレコードとの契約を解除されて音楽活動ができなくなる危機にすらさらされたみかこしを救ってくれたトイズファクトリーにも感謝している。なにより、当のみかこし自身が溌溂と楽しそうである。

ジャイアント馬場が亡くなった時、天龍源一郎は「離脱はしたけどやっぱりどこに行っても『全日本の天龍』と言われる。そんな自分の故郷がなくなるのは嫌だから」と危急存亡の全日本プロレスに復帰した。
柴田勝頼も一度新日本プロレスを退団したが、「新日本を辞めることが新日本だと思った」と語った通り、どこのリングに上がっても誰よりも新日本らしいストロングスタイルを貫き続けた。
みかこしもやっぱり、どこに移籍しても僕の中では『スターチャイルドのみかこし』の部分が消えずに残り続けている。誰がなんと言っても、林原めぐみの嫡孫・堀江由衣の後継者はみかこし以外認めたくない。
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