先日あるお寺に仏具を納品して帰ろうとすると、ご住職が突然「本堂の天井裏に登ってもらえないか」とおっしゃられ、登り口の下にはすでに脚立も準備されていていました。私は少し躊躇したのですが投光器を手に天井裏に昇りました。そこはネズミの糞とホコリだらけの空間でしたがとても懐かしい空間でもありました。二十数年前に、花丸の彩色を施した天井板の張り替え工事を、学校上がりの私が叔父にしかられながら二人で作業をした場所です。
作業を終えてホコリだらけの私を見てご住職はねぎらいの言葉を掛けていただき、私が「亡くなった叔父の大きな怒鳴り声を思い出してしまいました」と言うと、にっこり笑っておられました。

柱に慶應元年に建てられたと記されていました。
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