大阪府枚方市の清掃工場建設をめぐる官製談合事件で、中司(なかつか)宏市長(51)が約7年前、大手ゼネコン「大林組」顧問の森井繁夫被告(64)と初めて会い、同席した元市議で府議の初田豊三郎容疑者(49)が森井顧問に工事参入を持ちかけていたことが大阪地検特捜部の調べでわかった。市長はこれまで顧問との初対面は「約3年前」と食い違う説明をしている。特捜部は、市長が大林組の受注工作を早い段階で察知した疑いもあるとみて、談合への市長の関与の有無を調べている。
一方、副市長の小堀隆恒容疑者(60)がポスト就任の謝礼に計約20万円分の商品券を市長に贈ったと供述していることも判明した。特捜部は、勾留(こうりゅう)期限の21日に小堀副市長を競売入札妨害(談合)の罪で起訴する。
森井顧問らの供述によると、中司市長は清掃工場の建設計画が決まった翌年の00年ごろ、大阪市のホテルで森井顧問に初めて会った。この場を設けた初田府議が建設工事に触れ、「大林組がやってみたらどうか」などと顧問に持ちかけた。市長はこのやりとりを黙って聞いていたという。
中司市長はこれまでの記者会見で、約3年前に府警捜査2課警部補の平原幸史郎被告(47)から森井顧問を初めて紹介されたと説明し、談合への関与を否定している。
また、小堀副市長が特捜部の調べに対し、助役就任時の03年5月と副市長に再任された今年5月の2回、中司市長に任命の謝礼としてそれぞれ約10万円分の商品券を贈ったことを認めたという。
ある元助役は朝日新聞の取材に「私も就任時、中司市長に1万円足らずの粗品を一度だけ贈った。助役経験者に『しきたり』と教えられ、おかしいと思いながら従った」と話している。特捜部は小堀副市長が謝礼を贈った経緯を詳しく調べている。
中司市長は、小堀副市長をはじめ歴代の助役や副市長から金品を受け取ったことは「一切ない」と説明している。
(朝日 2007年06月21日)

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