新しい仕事に変わって一年が経った。
全く違う業種での一年間はとても長く感じた。
やりがいを感じられたのは365日の間でたった数日だった。
就任当初に言われていた仕事内容とは異なり、大きな仕事を次々まかされていった。
仕事とは別に今年は家族が次々に入院したり、大きな決断を迫られたりと、変動の大きい年だった事もあり、なにから手をつけていいのかわからなくなった状態のまま常に何かに追われている感覚だった。
そして来月には手術が控えている。東京に研修のために一週間滞在し、翌日から入院。
4月からの仕事の準備と年度末の仕事の整理を今月中にしなくてはいけない。
そんな中一年を振り返って思うと、
「途中で投げ出しては何も学べない無駄な時間になってしまう」
という一心で続けてきた今が、まだ中間地点だという事である。
1年ではまだ終われない。つかみかけているものは確かにある。反応を感じられる日もかすかに増えてきているように思える。
人間を相手にする仕事は変動し、安定感がない。しかしそこから何かを掴んだ後の心に刻まれたものはお互いに確かに残るものである。それは機械からは得られない奥深いものである。
人の心は変化する。感情も波がある。
それに寄り添って同じ気持ちで、同じ目線で話を聞き、見えない手で心をそっとなでる。
大変な労力と集中力と精神力が必要である。
少しでも相手の心から離れると、開かれたばかりの繊細な心はすぐにそれを察知し、大きな傷を負う。大変緊張する作業である。そして手を抜くことは許されない。
相手と同じ感情の波に乗り、揺られながらもそれをモニターする自分を持つ。
難しいことだけれど、それが 対人援助だと私は思う。
今の仕事は対象が大人数なため少し異なるものはあるが、やはり人と関わる仕事をする上で、この考えは忘れてはいけない大切なものなのだ。

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