あなたと話していると、私は人が好きなんだなぁと思う
友人が言った。
彼女と初めて深い話をした際には、彼女は人間が嫌いだと言った。汚いことをするし、悪いこともする。人同士で殺し合ったりもする。
私は彼女の「人間が嫌い」という話を聞いている間、あぁ、この人は人間が好きなのだなと感じた。
人間が嫌いである理由は様々あるが、本当に繊細な感受性でもって人と接し人を見つめ、人を知ろうとしているからこその理由であった。そんな彼女だからこそ傷つきやすく壊れやすく辛い経験をしてきたのであろう。
そこから自分を起きあがらせるために、「人が嫌い」という感情を自分自身に抱かせたのではないだろうか。自分を守るために。
私は人間が好きだ。
世界中に人間が生きている。言語は違っても同じ感情を感じ、同じ身体を持ち、社会に生きている。
隣の人と自分の違いしか見えていないと、人間のすごさが見えてこない。今、この地球に生きている、同じ時間を共有している人間が存在しているという事を感じてみると今の自分、この時この世界に生きている自分がすごい存在に思えてくる。それと同時に自分と同じ時間を共有している周囲の人間にも愛着のような感情がわいてくる。
この空気・時間・自然・人間を感じていられるのはほんの数十年。いつ終わるか分からないこの人生で、同じ時代に生きている人間を憎んで自分だけを見つめているのではもったいない。
死ぬまでにこの世界を感じたい。私が生きたこの時代を感じたい。その時代を共に歩んでいる人間と今を感じたいと私は思う。

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