「何でもない。」
何かある顔してるのに「何でもない」
これまでの付き合いがあるのだから、何かあるのは確実に分かる。
ではどうして何でもないと言うのだろう?
心の中で思ったことを、言葉という道具を使ってスンナリ表せる人とそうでない人がいる。
何でもない人は、本人の中でも「何か」ある状態でしかないのではないだろうか?
何かある時点で、「何か」に適切な言葉を見つけられていない状態であったり、
「何か」が自分でも何であるか分かっていない状態なのかもしれない。
言ってしまうことで、タカが外れたように自分の中の「何か」がドロドロ出てきてしまうのを恐れているのかもしれない。
そんな時、
「ナニナニ?私にも言えない事?」
「話せば楽になるよ」
「一人で悩まないで」
そうやって心の中を無理にこじ開けようとすると、そこから血がにじみ出て、心の悲鳴とともに引き裂かれるような感覚がおこる。
そっとしておいてのシグナル「何でもない。」
言ってもらえないからといって無理にこじあけてはいけない。
サジを投げて放っておくのも適当ではない。
ゆっくり、本人の中で「何か」を消化して、それに見合う適当な言葉を引き出しから探しているのだ。
その経過を支えて待ってあげよう。
なんでもないと言うけれども、私にはあなたが何かあるように見えるの。あなたの中で何かが少し話せそうになった時、私でよかったらいつでも聞いてあげたいと思うよ。
いつでも待っているよ。一人じゃないから。大丈夫だよ。

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