10月24日に映画公開された山崎豊子の名作「沈まぬ太陽」。前々から一度読んでみたいと思っていましたが、少し前に書店で見かけて衝動的に文庫の1巻を購入しました。
ちなみに映画の方は早速公開初日に見に行きました。
この沈まぬ太陽は国民航空という会社が出ており、言うまでもなく日本航空がモデルとなっています。この日本航空という会社、労働組合についてはいろいろ言われており、旧国鉄と同じぐらいかそれ以上複雑な労組関係があります。それをいろいろ描いたため、連載中はその掲載雑誌の機内販売を自粛すると言うことになったか。
主人公の恩知元のモデルとなった人物は故小倉貫太郎氏と言われています。同氏はアフリカのサバンナの野生動物の著書を何冊か残しています。また、日本人唯一のケニア政府公認のプロハンターでもあります。
さて、物語は遠いアフリカの地、国民航空が乗り入れていないケニアナイロビのワンマンオフィスで、チケットを販売しているところから始まります。
ここで恩知は単身赴任で、週末は趣味のハンティングを行い、平日は国民航空のオフィスで現地採用の人間とともに仕事をしています。恩知がなぜこのような境遇になったのかは、その遙か10数年前の労働組合の委員長就任から始まっています。あまりに低すぎる待遇や、大空の安全を守るため戦い、それが元で左遷されます。首相フライト時にストライキを行い会社と激しく対立して、それが元で2年という約束で、パキスタンのカラチ支店に行くことになります。しかし社内に反対勢力あり、さらにイランのテヘランに支店を開設するときに、その準備人員となり、そのままテヘラン支店に配属されることになります。