今日9月30日で桃花台新交通ピーチライナーが廃止された。新交通としては初の廃止であり、今後の施設の利用が気になるところです。
需要予測が競合交通機関を全く想定しておらず、名鉄小牧線の名古屋市内での利便性の悪さもあって、上飯田線の開通後も利用客が低迷し今回の廃止となりました。
小牧駅には反対側に増設ホームが用意されていて、計画段階では乗客が相当数伸びると予想していたようです。これだけではないのですが、あまりにずさんな需要予測だったと思えてきます。
この桃花台東駅は中央道の桃花台バスストップに隣接しており、ここから栄・名鉄バスセンターまでの高速バスが停車します。また、あまり利用客は多くない物の、高蔵寺駅までの路線バスも経由します。
ちなみにこの駅の乗り換え放送は「中央道高速バス」ではなく、名古屋飯田間の特急バスが開通した当時のかっての名称である「中央道特急バスはお乗り換えです」と案内しており、自動放送の更新が長い間行われていなかったことがわかります。(いつ中央道特急バスが中央道高速バスに変わったのかは諸説ある)
代替交通は小牧駅とJR春日井駅までの路線バスが開設されます。小牧駅は地元のあおい交通が走らせ、春日井駅へは名鉄バスと従来からあるあおい交通の路線バスが代替となります。
桃花台ニュータウンは小牧市内にありますが、春日井志功が強いそうです。そのため地元住民は、春日井駅への路線バスを長年要求しており、名鉄へ路線開設を何度か要望したことがあるそうです。しかし名鉄は輸送量など、様々な理由で路線開設を拒否してきました。名鉄は桃花台新交通への出資もしていますので、その関係で拒否したとも言われています。なお春日井駅からは、名鉄とJR東海バスが路線バスを走らせていますが、いずれも桃花台ニュータウンの山裾までしか運転されていません。伝聞ですがJR東海バス(瀬戸追分)は春日井駅から、後述する名古屋造形大学(後に路線短縮により大池住宅前までの運行となる)までの路線を一部改変して、桃花台ニュータウンへ乗り入れようとしたことがありましたが、バス事業の規制緩和前ということもあり、実現しませんでした。(さらにこの話には未確認情報があり、名鉄がJR東海バスの路線申請に対して抵抗したという話も)
そのため桃花台の地域住民は、春日井駅から桃花台ニュータウンの東側を通り、桃花台ニュータウン付近にある名古屋造形大学のスクールバスに目を付け、そのバスを桃花台からの路線バスにすることを考ました。その運行会社のあおい交通と交渉の結果、バス事業の規制緩和もあり、桃花台バスとして運行を開始しました。そのため桃花台バスは、春日井駅のターミナルを造形大学のスクールバス乗り場と共有しています。また朝夕などは片道スクールバス、片道路線バスとなる運用も存在するようです。
ところが、名鉄が春日井駅から桃花台への路線バスを運行することになり、競合することになります。春日井駅での乗り場が、あおい交通は遠い弱点があり、サービス面で有利なあおい交通が善戦できるの注目されます。
これについては、JR東海バスと共同運行化して、春日井駅のロータリに乗り入れれば、名鉄バスと同等になり、中央線との連絡定期券など様々な面で名鉄バスよりも有利になります。あおい交通としてもJR東海バスとしても悪い話ではないと思うのですが、近年のJR東海バスは路線に対してあまりやる気が無いため現実味は薄いのですが。
名鉄バスではこれ以外に、桃花台ニュータウンから小牧駅を経由して、栄名鉄バスセンターまでの名古屋高速経由の都市間高速バスを運行しています。こちらは一時期栄から中部国際空港までの高速バスとつないで、桃花台・小牧駅〜栄〜中部国際空港と運転していたこともありました。
名鉄小牧線が平安通で乗り換えが必要で、名古屋駅へはさらに栄もしくは久屋大通で乗り換えのため、乗り換え無しのためそれなりの需要があります。
余談ですけどピーチライナーはトランパス導入時に、システムの大幅な改修を行わず、各駅に対応改札機を最小限導入しただけですませました。この時運賃の値下げが行われましたが、これが結果的に致命傷になりました。
この改札機、また新しいので、名鉄あたりに引き取られるのでしょうか。